アリオス株式会社 社内報(2014)

  • または2014

社内報2014

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2014.12.26[ 年末のごあいさつ ]

webサイトのリニューアルを機に、社員全員当番制でブログ記事を書こうということになったのが昨年末。
毎週欠かさず更新することを目標にスタートし、ちょうど1年経ちました。
目標どおりほぼ毎週新しい記事を載せることができ、しかも社員全員が執筆しています。
長続きしない社内ルールが多い中で1年継続できたことは快挙!

記事のテーマに制約はなく、執筆者によって様々な内容となっています。
仕事に関連したことや社内イベントから、個人的な趣味や体験談、家族やペットの話題まで。
業務に関連しない内容もありますが、社内の雰囲気や社員の社内外での日常を知っていただくことで、
お客様との信頼関係を築く第一歩になればと考えています。
「今週のブログは○○さんでしょう」「読んでますよ、楽しみにしてます」このような嬉しいお声をいただくこともあり、そんなときはとてもありがたく励みになります。
来年もさらにパワーアップして継続していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

新年が皆様にとって良い年でありますよう祈念いたしております。

(営業技術部 Sn)
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2014.12.26[ アリオス仕事納め ]

アリオスでは本日が仕事納めでした。
本年も皆様には大変お世話になりました。従業員一同、心より御礼申し上げます。

会議室での締め会の様子です。
打ち上げ1
[左:乾杯!お疲れ様でした! 右:会議室はこのような感じです。]

この後、有屋田より今年のアリオス10大ニュースが発表されました。

打ち上げ2
[左:クリスマスのおもしろエピソード・・・ 右:恒例の(?)じゃんけん大会]

来年も誠心誠意努力する所存でございます。 より一層のご支援を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
なお、当社の年末年始の休業期間は下記の通りです。
〔年末年始休業期間〕 12月27日(土)~1月4日(日)
新年は1月5日(月)より営業開始となります。

(総務部 A)
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2014.12.12[ 真冬のトレーニング ]

早いもので、もう師走。
今年の冬将軍はかなり手ごわいようですが、 皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒いこの時期、 アリオスゴルフサークル(AGC)のメンバーは、
決して無理せず、 近場のシミュレーションゴルフで腕を磨いています。
(★知られざるAGCの活動とは・・?前回記事: 「陰の努力」技術部H)

インドアで熱燗いただきながらのゴルフもなかなかオツですが、終盤には足下がおぼつかなくなることも。。。
シングルプレイヤーへの道はまだまだ遠いようです。

アリオス 社内ゴルフ部

[真冬のトレーニング実施中・・・]


(技術部 H)

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2014.12.05[ (古き)良きもの ]

最先端分野の最先端機器を扱っているせいか、仕事以外では古い物に取り囲まれた生活が落ち着く。
アンティークというと言い過ぎな気がするが、見て気に入った古い物を集める習性が昔からあり、
部屋を見渡してみてつくづくそれらが増大したなと気づくときがある。
家具、衣料に始まり食器、雑貨に至るまで、実家に帰った際なじみの店で手に入れた物やオークションで競り落とした物、友人から譲ってもらったものなど経緯は様々。
そのようなものの良さは、
①他に類がない ②使い込まれており歴史を感じられる。 ③時を経て風合いがよい などが挙げられる。
また時を経ているのに使用に耐え、少し手を入れると、更に快適さを増すなど基本的な設計、デザイン、材質など優れている物が多く、愛着をもって使っていくことが出来る点も気に入っている。

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[写真左:自宅にあるソファ 写真右:道具入れ]

アリオスで製作した装置も10年、20年永く大事に使われている装置がいくつもあります。
装置のご担当者は幾度も代わり、実験のテーマも時代と共にめまぐるしく変わるが、 装置を少し改造する、また機能を追加することで十分な受け皿となり得る。
そのような使われ方をされている装置もたくさん担当させて頂いております。
新規で装置を予算立てして頂く事はとても嬉しいことですが、上記の様な使われ方をしている装置の改造の打ち合わせなども実は大好きです。 アリオスで作った装置がお客様のよきパートナーとなって頂ければと思っております。

(営業技術部 石井哲治)
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2014.11.28[ ミニアクアライフ (我が家のミニ水族館) ]

夏祭りで子供が目をキラキラさせながら持ち帰って来た金魚を小型水槽で2年近く育てています。
小さかった金魚も大きくなってきたので、淡水魚水槽のスケールアップ、
もしくは、以前から興味があった海水魚に手をだすか迷った末に、、、海水魚にチャレンジする事2ヶ月が過ぎました。

購入当時、ネット検索すると、初心者は水量が多く取れ水質変化が起きにくい60cm以上の水槽がお勧めと書かれていましたが、
設置スペース等の問題もあり、一回り小さい450×300×450で進めることにしました。
店員さんにアドバイスを頂き、ライブブロック、ライブサンド、ライブウォーターを購入、
ヤドカリ君達と数週間バクテリア系を整え、3週間の後、徐々に生態系を増やし約2ヶ月が経過しました。

海水魚を育てるのは、とても大変で難しいと思っていましたが、機材やメンテナンス材料もとても進化しているようで、とても始めやすいと感じました。

今では、子供達と一緒に餌やりや、魚について調べるなど楽しんでいます。
小さいながら、帰宅後の癒やしになっているのは言うまでもありません。

思ったよりも始めやすい 海水魚
生態系
・クマノミ (ペア) x1
・シライトイソギンチャク x1
・ミズタマハゼ x1
・エメラルドグリーンクラブ x1
・スカンクシュリンプ x1
・ホワイトソックス x1
・ヤドカリ x3
・コケ取り貝 x2

最近、イソギンチャク君の元気がなく、触手が縮こまり小さくなった気がしています。
(外部濾過フィルター、水温調整機構を何とか安く自分で作れないか、構築思案中!)
水替え、メンテナンスをしっかり行い、長くアクアライフを楽しんで行きたいと思います。

(営業技術部 T.O)
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2014.11.17[ 我が家の愛犬 リク ]

はじめまして、技術部新入社員のFです。
初のブログでは、我が家の愛犬リク君(5歳、♂)を紹介させていただこうと思います。

リク君は今では珍しい、中国のチンという犬種で、日本で初の世界公認犬種らしいです。
とてもおとなしく、利口です。
今人気のトイプードルやチワワもかわいいのですが、うちのリクのようなめずらしい犬種もとてもかわいく、おすすめです。
社内報ネタでは愛犬に関する記事も
[写真:我が家のリク君]

我が家のリク君は、陽気です。食いしん坊です。そして、とても甘えん坊です。
そんな愛犬に毎日癒されてます。

入社して、約半年がたちました。考えるとこんなにも時間が経つのが早いものなんだと改めて感じ、
1秒たりとも時間を無駄にせずに仕事に取り組もうと心がけています。
技術者としては、まだまだな私ですが、これからも成長できるよう努力して参ります。

(技術部 F)
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2014.11.10[ 水素プラズマを楽しむ “極大期の太陽” ]

お客様に天文好きな方がいらっしゃり、「このページを見ました」と声をかけてくださることがあります。
大変ありがたいことです。
調子に乗って、今回は、太陽について書こうと思います。

現在、太陽は極大期を迎えており、活動が活発です。
そのためか、10月中旬には肉眼で見えるような大きな黒点が出ておりました。
このような大きな黒点は、極大期であっても珍しいです。
肉眼黒点が発生した太陽 20
[肉眼黒点が発生した太陽]

撮影すると、色が薄い部分がありますが、太陽メガネなどを用いて肉眼で見てみると、黒点全体が真っ黒に見えます。
あたかも、太陽に虫がとまっているようでした。
この画像は、ND10000とND4というフィルタ2枚を重ねて、光の強さを四万分の一に減光して撮影しました。
これで、ようやく1/4000のシャッター速度で撮影できる光量になります。
このように太陽光は極めて強いので、太陽を直接見たり、不適切な減光方法による観察は、失明の危険を伴います。
また、適切な減光フィルタを使わずカメラを太陽に向ければ撮像素子が焼けてしまいます。十分にお気を付け下さい。

□太陽の観察について国立天文台のURL
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/faq.html
http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/doc/for-educator-color-a4-v2.pdf

水素プラズマを楽しむ
[写真:10月中旬 観察会]

黒点の動きは非常に遅く、太陽に自転に合わせて光球面を移動するのに約一週間、形状の変化も数日単位になります。
数分単位で進行する現象としては、日食がありますが、日常的には見ることができない珍しい現象になります。
実は、太陽には、毎日、数時間単位で変化する現象があり、これを観察する方法があります。
それは、Hαの光のみを通すフィルタを使って見る太陽です。
Hαというのは、励起した水素が出す発光スペクトルの一つです。 この波長で太陽を観察すると、プロミネンスやフレアなど太陽の水素プラズマとしての一面を観察することが出来ます。
下の画像は、太陽のHα像です。
太陽のHα像
[太陽のHα像]

太陽の光球面の周囲にひげのように見えるのがプロミネンスです。
これが光球面に出現するとダークフィラメントと呼ばれる黒い筋状に見えます。 この画像でも3本ほど濃いダークフィラメントが見えています。 これらは、刻々と形を変えていきます。また、フレアと呼ばれる太陽表面での爆発現象も観測できます。今回の肉眼黒点では、4回、大きなフレアが発生しました。
こうしたプロミネンス等などの水素の動きを観察するには、Hαの中心波長付近の 656.2±0.05nmといった極めて狭い波長のみを通す狭帯域の光学フィルタを使います。 このフィルタは、通常、ファブリーペローエタロンと干渉フィルタの組み合わせによって作られますが、製作には高い精度が必要で、高価なのが欠点です。
しかし、刻々と変化する太陽を観察するのはなかなか面白いです。
黒点、プロミネンスなどが多く発生するのは極大期の楽しみの一つです。機会があれば、御覧になってみてください。

(備考) 
Hαの波長は、赤外に近い赤色で、目の感度が低下し始めるところに位置します。
フィルターを通した像を目で見ると、当然のことながら真っ赤です。
しかし、これをカラーカメラで撮影すると、基本的には赤に写りますが、光球面に黄色が混ざります。
これは、緑のフィルタが完全に赤を除去できないため、さらにカメラがホワイトバランスを取ろうとして緑および青の色成分を持ち上げるためだろうと思われます。
ネット上ではこういった黄色い光球の画像をご覧になることがあるかもしれません。
この黄色い画像は違和感があるので、ここではモノクロ処理して掲載しました。

関連URL
水素の発光スペクトル
http://www.arios.co.jp/library/p13.html
プラズマ
http://www.arios.co.jp/library/p9.html
プロミネンスが見える比較的安価な望遠鏡の例:pdfカタログに黄色い光球が掲載されています。
http://www.meade.com/products/coronado/coronado-personal-solar-telescope-pst-0-5-angstrom.html


(編集子ss)
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2014.11.05[ 真空技術者試験2級 3名合格! ]
真空ウォーキングに続いて、真空技術者試験2級を受験した総務部の3名。
その結果はなんと・・・・全員合格!

アリオス史上初の総務部からの女性合格者!
受験者全員合格も数年ぶりとのことで、結果が報告されたとき、社内はあたたかい拍手に包まれました。
(目撃情報によると、喜びのあまり涙された方もいるとかいないとか・・・)

真空技術者試験2級合格通知と御礼
[写真 左:合格通知証 右:神棚へのお礼も忘れずに・・]

その日の夜は、昭島某所にて、合格お祝い会が行われました。
合格者のみなさんは、業務の傍ら、就業前後に勉強会をこなしていました。
その努力とすばらしい結果に乾杯です!

真空技術者試験 合格
[総務部より真空技術者資格認定試験 合格!]

お祝い会の席では、合格のポイントや試験当日の話、苦労話もちらほら・・
合格されたみなさん、そして講師を努めた先輩方、お疲れ様でした。
そして、おめでとうございました!

このようにアリオスは、日々高度になるお客様のご要求に応えるべく、真空技術の専門集団として、日々研鑽をしております。
プラズマ・真空に関してお困りごとございましたら、アリオスまでご相談ください。

(総務部 A)
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2014.11.04[ 我が家のサッカー少年 ]
小学校1年生になった長男が最近サッカーチームに入った。

集中力等が低い小学1年生がどのような練習をしているか?
我が子がチームに馴染めるか?等不安いっぱいで迎えた初練習
見学に行く事は出来なかったが、本人からは自慢気に「俺ゴールゲットした!」と、聞けば1年生同士で行ったミニゲームでゴールを決めたらしい!

2回目の練習も張り切って参加、この日は見学に行けた。 練習は鬼ごっこ等遊び感覚で行うものが多く工夫されていた。
この日もミニゲームでゴールを決めることができ満足気。

そして3回目の参加が公式戦、1年生大会だ。 会場へ向かう車の中、少しそわそわ落ち着きがない様子。一丁前に緊張している。
初戦、なんとスタメンに起用された。全3試合に出場し、全て勝利、翌週の決勝リーグに進む事となった。
我が子は毎試合シュートを打つが、決めることは出来なかった。
勝利に喜びつつもゴール出来なかったのは悔しかったようだ。

我が家のサッカー少年を応援!
まだ始めたばかりで、ひいき目に見てもけして上手ではないが頑張って欲しい。
もし今後、彼の才能が開花すればその道もあるのか、と微かな期待を込めながら見守って行こうと思う。


(技術部 J)
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2014.10.20[ 今年の活動 ]
前回のブログ記事:開幕

技術部のKと申します。

今年の野球部の活動を報告します。
春先に今年こそは活動を再開しようと思っていましたが、
結局、活動は再開できませんでした。

ただ最近、極少人数(2~3人)ですが昼休みに近くの公園でキャッチボールを始めています。
今年も残りわずかで活動再開は難しい状況になってしまいましたが、
決起集会ぐらいは開いて来年につなげたいです。

そして、来年こそは!
活動を再開出来ればいいなと思います。

(技術部 K.U)
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2014.10.15[ 予知夢・・・ ]
技術部のKです。
みなさん、予知夢って信じますか?
私は偶然だと思いますが、実体験をお話しようと思います。

私が小学生の頃、戦艦のプラモデルを組み立てて、机の上に飾ったあった時のお話です。
その戦艦を組み立てた後、毎日のように少しの間眺めながら数日が経ちました。
ある時夢を見ました。
その夢には、私が組み立てた戦艦が現れたのです。
その戦艦は敵と交戦し、戦いの末に艦橋(てっぺんにある指揮所)が破壊されしまうというストーリーでした。
朝起きて机の上の戦艦を見ると、なんと艦橋の部分が床に落ちているではありませんか!
「これって偶然?それとも・・・」
情が移ったのでしょうか?

もうひとつは、友人が車で現れて事故に遭うという夢で、それを友人に話すと数日後ウインカーを破損してました。
これは暗示でしょうか?

最後に地震です。地震災害の夢を見る事があります。
夢の途中、実際に地震が起きたと思い目が覚めてテレビで確認すると、何も情報はなく勘違いと思いやり過ごしましたが、
翌朝のテレビで、私が起きた時間帯に南米で地震が発生してました。

まだまだ他にもいろいろありますが・・・
「予知夢」私にとってはあまり嬉しくはなく、本音をいえば宝くじに当選する正夢を見たいものです。
良い事がおきますように!

(技術部 K)
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2014.10.15[ 皆既月食レポート ]
前回ブログ記事:10月8日 まもなく皆既月食

遅くなりましたがご報告いたします。
10/8は定時で退社し、自宅前で楽しみました。
天候が悪かった地域もあるようですが、この地域は、幸いなことに皆既月食中は晴れていました。
月はオレンジ色が強かったです。
地球の本影の真ん中を通らなかったために、左上が明るくなっています。
右斜め上にある明るい星は天王星です。
露出の関係で飽和してしまい白色になってしまっていますが、肉眼では青く見えておりました。
2014年10月8日皆既月食

撮影データ 望遠鏡:miniBORG 60ED FL350mm
カメラ:EOS Kiss Digital 露出 5秒  
赤道儀:タカハシ TG-SP


(編集子ss)
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2014.10.07[ アリオスの日常① ]
こんにちは、総務部Aと申します。
最近、朝晩はぐっと冷え込んで参りました。
ブログを読んでくださっている皆様、体調はいかがでしょうか。
今回のブログ記事では、そんな気候の変化に負けないアリオス社員の仕事風景をお届けします。

まずは1階現場から見に行きます!

アリオス1階の現場風景
1階中央の作業場では、組み立てを行っていました。(写真左)
アリオスでは、設計~組み立てのすべての工程を行っています。
自分の設計した装置を組み立てていると、装置への愛着もひとしお・・・だそうです。
まさに「愛機」という言葉がぴったりです。

写真中央は、大気圧プラズマ装置の組み立て中です。
最近は、お客様よりアリオスでのデモ実験のご依頼が多く、その準備で組み立てを行っています。
実験前の準備をしっかり行い、デモ当日に備えます。
(各種デモに関するご相談は、042-546-4811(お電話)または、 お問い合わせまでお願い申し上げます。)

まもなくして、総務の方がプロジェクトのスケジュールを相談しに、1階現場にやって来ました。(写真右)
物品送付の確認や、部品の仕入れ状況の報告、設計スケジュールの進捗・確認などを、技術の方に相談していました。
お客様の装置サポートは、総務を含め、アリオス一丸となって行っているのですね!

次に、1階新築部分の作業場に行ってみたいと思います。
アリオス作業場
写真中央と右は、今年の新人さんです。こちらも組立て中です。
真剣な顔つき・・・頑張ってください!
新人も、納入などでお客様にお伺いすることも増えてきました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

ひとしきり1階を見たところで、2階のオフィスの方に行ってみたいと思います。

アリオス2階オフィス
写真左、受入(資材業務)を終え、ファイリングをしているところです。
写真の通り仕事中は真剣そのもの。ですが、笑顔もいつも忘れません!
写真右は、今年の新人さん。受入や経理業務など幅広い業務を行っています。
集中しているところ、写真を撮らせてもらいました。

アリオス技術部の設計様子
写真左、こちらは技術部。設計でわからないことはすぐ調べているそうです。
ちなみに、デスク横には真空やプラズマに関する本が沢山置かれています。

残り写真3枚は、社内で業務をしていた営業技術部のみなさん。
営業技術部は、お客様の窓口であることはもちろん、常にお客様と共に問題解決に取り組んでいます。
写真右は、アリオスwebサイトをちょうど見ている所です。
(※やらせではありませんのであしからず。)

写真を撮った当日には外出している社員もおり、アリオスの仕事はまだまだ多岐にわたります。
今回は、そのほんの一部をレポートしました。

このように皆様の研究ひいては産業技術の発展のため、日々頑張っています!


(総務部 A)
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2014.10.06[ 10月8日 まもなく皆既月食 ]
10月8日(水)に月が地球の影に入る皆既月食があります。

18:04 月が欠け始める、部分食開始
19:24 皆既月食開始
19:54 食の最大
20:24 皆既月食終了
21:34 部分食終了

このとき、赤銅色の月が見られます。もし、天候が良さそうならば、秋の夕方の天文ショーを楽しんでみては如何でしょうか。
17:07に月が東の空に昇り、17:16の日没後、10~15度ぐらいの低い東の空で月食が始まります。
御覧になりやすい場所は、河川敷など東の空が開けているようなところなどです。
この時間に高層ビル最上階のレストランで東向きの席を予約して、ディナーを楽しみながら眺めるというのも面白いかと思います。

皆既月食は、太陽、地球、月が一直線に並ぶことにより、月の表面に地球の影が出来る現象です。
そうした位置の関係から、この前後の半月、あるいは前後の半年に日食、特に皆既日食が起こりやすくなります。
それで、調べてみると、ちょうど10月24日に部分日食が起きることがわかります。これは残念ながら日本では見ることが出来ず、北米大陸の西海岸を中心に見ることが可能です。
また、半年後の2015年3月20日には、皆既日食が起きます。
これも、日本では見ることが出来ず、北大西洋から北極にかけて観測可能になります。
この皆既日食が観測できる地点は、ほとんどが洋上ですし気候も厳しいことから、日食を眺めるには余りよいコンディションとは言えません。

しかしながら、皆既日食はかなり熱心なマニアの方がおり、おそらくこの日食へも数百人の日本人が出かけていくだろうと思われます。
既に、いくつかの日食を見るツアーの募集も始まっています。 そんな中には確率の低い地上での観測をあきらめ、航空機をチャーターし、成層圏で日食を見るツアーもあります。
飛行機の離陸が天候不順で不可能にさえならなければ、皆既日食を見る可能性は高く、既にキャンセル待ち状態になっています。

皆既日食は、1~2年に一度、地球上のどこかで見ることは可能ですが、地球の表面積の7割が海であることもありほとんどが洋上となり、 陸地であっても紛争地帯であったり、交通の不便なところであったりと、なかなか見る機会に恵まれない現象の一つです。

ところで、この北大西洋、北極の次の皆既日食は2016年3月9日にインドネシアを中心に見ることが出来ます。
これは割とコンディションが良さそうですが、問題がないわけではありません。
インドネシアの首都はジャカルタで、ここにはASEAN本部が置かれている事からわかるように東南アジアの政治経済の中心地です。 バリ島やジャワ島など観光地もあり比較的行きやすい場所です。
しかしながら、インドネシアは、多民族国家であり、21世紀に入ってからも東ティモール独立、アチェ州など紛争の火種がくすぶっています。
充分な注意が必要でしょうが、折角の機会ですので、旅行など計画されてみては如何でしょうか。

参考URL
国立天文台
10/8皆既月食に関して
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2014/lunar-eclipse.html
日食が起きる場所について
http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_s.cgi
2000年 皆既日食ファンによる撮影
[2000年7月16日の皆既日食]

(編集子ss)
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2014.09.29[ サルスベリの並木道 ]
開発部のMです。
夏の間、車に乗ってると、きれいに花を咲かせたサルスベリを見かけることがよくあります。
病気に強いためか、ここ10年ぐらいでつくられた新しい道で、街路樹として植えられていることが多く、
ピンクや赤、白などの花で色づいた通りを見つけることは、夏に車に乗る際の楽しみにもなっています。

サルスベリは1本の木の中で、部分的に花が咲くという咲き方をし、
咲き始めの7月は、枝の付け根のつぼみが開花し、だんだんと枝の先のほうに花が移動していきます。
この原稿を書いている9月末には、 最後の枝の先端のつぼみが咲いていて、
これでサルスベリの季節も終わりのようです。
通りに咲くサルスベリの花
[写真:通りに咲くサルスベリの花]

部分的にしか咲かないため、1本の木でみると少々物足りないサルスベリも、
並木道として続いていると見ごたえがあり、夏の間ずっと変わらない彩りを、街に添えてくれています。
来年の夏もサルスベリで彩られた通りを見かけるのが楽しみです。

(開発部 M)
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2014.09.19[ 朝研修そして英語 ]
お客様からの御要求は、日々、高度になっています。
当社の社員はその要求に応えるべく、日々研鑽を積んでいます。
その一環として、1年ほど前から朝研修というのを自主的に行っています。就業開始30分前に有志が集まり勉強会をやっています。 自由参加ですが、毎回必ず数人が集まります。
内容は、電気、電子回路、プログラミング、プラズマや真空といったところを、 参加者の興味や必要とされる知識に応じて臨機応変に変更してやっています。

ここ数カ月は主に英語、特に専門用語を多く含んだ英文を取り上げています。
今、取り組んでいるのは、プラズマ源に関する論文です。
一文ずつ訳していきながら、その文章の裏にある知識や背景、そして当社の製品との関係などをフォローしながら、読み進んでいます。

朝研修 英語の論文を読む
[本日の朝研修 講師を除いて出席者は4名でした。]

ところで、編集子は、いろいろあって英語は中学1年で落ちこぼれました。中学卒業まで、
「はい、そうです。」
は、全て、
"Yes, it is."
だと思っていました。
"Yes, I am" などと、変化するのは理解できなかったのです。
高校時代に多少頑張りましたが、苦手意識が残り、現在でも英文を理解する速度は決して速くありません。
それなのに、なぜかこの英文の読み合わせの講師を仰せつかっております。
その場でささっと訳して見せるようなことは、絶対に不可能です。当然のことながら、予習の時間も半端なものではありません。
社内で予習するわけにもいかないので、帰ってから寝るまでの間に、対訳を作ることに・・・。
この朝研修の講師という仕事は、自分自身の英語力向上に大変効果を持っているのかもしれません。

現在、読んでいる論文は、下記の論文です。
Claire Tendero, Christelle Tixier, Pascal Tristant, Jean Desmaison, Philippe Leprince,
"Atmospheric pressure plasmas: A review"",
Spectrochimica Acta Part B 61 (2006) 2-30.

内容は、大気圧プラズマ源のいくつかの構造例の解説と応用についてのレビュー論文です。
著者はフランス人で、英語が母国語ではない分だけ英語としては平易です。
以前、取り上げていた論文はドイツ人でした。ドイツ人は、概して英語が達者で、イギリス人ほどではないですが技巧的な表現を使うので、私には手ごわいです。
ただし、この論文、私ども不肖ながらプラズマ源屋として言わせていただくなら、意味不明、誤りと思えるところが数か所あります。 それで、この筆頭著者がどのような方なのか知りたくなり、ネットで検索したところ下記のような論文が見つかりました。

http://wepublications.unilim.fr/theses/2005/tendero-claire/tendero-claire.pdf

これは、この筆頭著者の博士の学位論文であろうと思われます。フランス語で書かれています。
内容的には、英語の論文が、この学位論文のサブセットになっています。
もしかすると、学生ということでしょうか?
学生がこれだけの論文をまとめたのであれば、なかなかだろうと思います。

ところで、このフランス語の論文を少し見ていただくとわかるのですが、plasma(プラズマ)、systeme(システム)、 generateur(ジェネレーター:発振器)、pulse(パルス)などというように、専門用語のほとんどは英語とほぼ共通なので、 フランス語が全く分からない私でも、何となく理解できそうな気分にさせられます。
言葉そのものは、ラテン系とアングロサクソンですから、かなり隔たりがあるはずですが、
専門用語の訳語を作らずにそのまま使っているので、何となくわかるということが起きてしまうんですね。
日本語はほとんどの場合、訳したり、少なくともカタカナ表記にすることはやりますから、単語の共通点は極めて少なくなります。

まあ、このあたりが、日本語と他言語との間の大きな障壁になっていることは間違いないでしょう。
というわけで、私が英語ができないことが私の不勉強のせいだけではないことの言い訳を、長々としてみました。

(編集子ss)
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2014.09.17[ 真空ウォーキング ]
こんにちは、総務部お姉様の片方MKです。
ブログで AKさんが書かれていた『真空ウォーキング』に参加してきました。
今回は、参加報告と感想などを書きたいと思います。

『真空ウォーキング』の日程は3日間、私を含めた3名は9/8(月)~10(水)、
そして1名が9/10(水)~12(金)に参加しました。
内容は1日目が座学、そして2日目と3日目は班に分かれて、朝から夕方までみっちりと実習が行われました。
実際に装置を使った講義、また第一線で活躍されている技術者の方々が講師ということもあり、より実践的に学ぶことが出来ました。

そしてやってきましたポンプの分解と組立。
分解担当と組立担当の二人一組になって行いました。
組んだ相手とテキストの図解をにらめっこしながらの作業でしたが、 無事ポンプを稼働するこが出来ました。
バルブの分解・組立もあり、こちらは分解から組立まで一人で作業を行いました。
どちらも拙い感じでしたが予め社内で事前学習をしていたお陰でなんとか、 やり遂げることが出来ました。

とにかく講義内容についていくのに必死でしたが、 3日間やりきった充足感と開放感はたまらなかったです。

終わったー!!と言いたいところですが次に待つのは、来月の真空技術者試験
せっかく真空ウォーキングに参加もしましたので、しっかりと復習して試験に臨みたいと思います。

(総務部 MK)
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2014.09.12[ 出張の楽しみ ]
夏の京都といえば、
「鱧」
この漢字、私は読めませんでした。「はも」です。
素人には骨切りが出来ないので、調理はプロにお任せするしかありません。そんなわけで関東地方では、鱧にはなかなかお目にかかれません。
少し高級な料亭で夏の会席コースをお願いすると、運が良ければ鱧の料理が何か一品出てくるかな?
といった程度の確率でしょうか。食べる機会が非常に少ないです。

先日、京都まで日帰り出張してきました。新幹線に乗っているだけとはいえ、往復の時間が長いのでちょっと疲れます。 そんな中で少し楽しみにしているのが、帰りの新幹線での駅弁。
日帰りですと、帰宅は夜遅くなりますので、新幹線の中で食事をしながらささやかな酒盛りをします。今回は、鱧の入った駅弁です。
鱧弁当とささやかな酒盛り
[ 写真1:鱧弁当とささやかな酒盛り ]

夏季限定の鱧弁当
[ 写真2:夏季限定の鱧弁当 ]

夏の季節限定の販売だそうです。口に入れると上品な白身魚の味が口いっぱいに広がり、じゃりじゃりと骨が歯に当たるのも、また心地よいです。料亭で食べるような風情はありませんが、新幹線の中でのささやかな至福のひとときです。 もし、今回の出張が泊まりなら、夕食は鱧会席になるはずでした。鱧が食べたくて、京都に出張したというのは、会社には内緒です。

最近は、「鱧のおとし」が通販で入手出来るようです。しかし、わざわざ京都に行って食べるというのも、楽しみ方の一つでしょう。

(編集子ss)
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2014.09.05[ アリオス女子 ]
総務部オバさんAKです。
現在、アリオスには全部で7名の女子(このオバさん含む)がいます。
総務部6名技術部1名、うち新人2名に2年目が2名。今まで私一人で平均年齢を上げていたのですが、彼女達が入社してぐっと下がりました。 親子ほど違う年齢差ですが、お姉様方と同様、話をきちんと聞いてくれる素敵なお嬢さんばかりです。
技術部はもちろん、総務部といえども自社製品のことを少しは知っておかないと!ということで、昨年秋から朝研修をやっています。 ベテラン技術者にご協力頂き、真空の基礎知識など座学に加え、部品・工具の名称、使い方、意味などを教わっています。 今まで何気なく受入作業していた部品も、こんな風に形になっていくんだ!ってちょっと違う物に見えてくるようになったそうな。

今週は日本真空工業会の 真空技術基礎講習会「真空ウォーキングコース」 に2年目とお姉様方の計4名が参加しています。 他社の技術者の足を引っ張ってはいけない!と、自主的にプログラム内容を事前学習しました。
今頃、ポンプの分解&組立など実技で奮闘していることでしょう。このあたりのご報告は来週MKさん、お願いします。 秋の真空技術者資格認定試験を受験しても良いですよ、とのお声をいただけるくらいが理想・・・いやいや、ここは『めざせ、2級合格!』でしょう。

総務部新人Wさんは、数ヶ月前のおどおどとした電話の取り方がまるで嘘だったかのように、今じゃ堂々とした受け答えです。 受入作業で一階にいたかと思えば、お客様にお茶を出したり、銀行や郵便局に支払いに行ったり・・・何だか忙しそうにパタパタと走り回っています。
毎日、経理や資材の新しい仕事を教わり充実した日々を送っているようです。

技術部新人Kさんは、なかなか素質があるようで機械設計や組立などを幅広く教え込まれているようです。
本人もとても楽しいと言っています。彼女が描く図面の線が日に日に増していくのを見ていると、何だかこちらまで嬉しくなっちゃいます。
今後、新人さん達がどのように化けていくか、お楽しみ!

朝研修の成果が少しずつですが役に立っているようで、最近は営業部のお手伝いもしています。
営業さんが外出している間、見積書作成など社内でできることをやっています。お客様からの電話の内容をきちんと理解した上で、担当営業さんに伝言できるようになったらGOOD JOBですね。
アリオス女子は、その好奇心・探究心と溢れるバイタリティーで『マルチな人!』を目標にこれからも進化し続けます!

(総務部AK)
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2014.08.29[ ダイビング ]
初めまして、技術部新人K.Yと申します。アリオスに入社して早5ヶ月が経ちました。
環境や仕事に少しずつ慣れ、充実した毎日を送っております。
先輩方、上司の方々、お忙しい中いつも熱いご指導ありがとうございます。

少し古い話になりますが、今年の3月に大学の卒業旅行で沖縄一人旅に行って参りました。
私は山育ちなので、透き通った綺麗な海に入るのがずっと夢でした。
沖縄といえども3月の海の水温は低く、海水浴には適していないようだったのですが、
ど~~~~~しても海に入りたく思い、初ダイビング&ライセンス講習を受けてきました。

以下、講習中の海の様子です。
(撮影:同行してくださったインストラクターさん) 沖縄一人旅 ダイビングで水深18mまで
[ 写真右:水深18mから見た海面(慶良間諸島付近) 写真左:タイマイ(ウミガメ) ]

色鮮やかな魚たち 沖縄でのダイビングにて
[ 色鮮やかな魚たち ]

学科・実技テストを終え、無事にオープンウォーターダイバーライセンスを取得しました。
機会があれば、更に上のライセンスを取得し、水深30mの世界を泳いでみたいと思います。

アリオスに入社してからは、日々真空について学んでおります。
圧力の高いところから低いところまでを幅広く体感し、興味津々なK.Yです。

(技術部 K.Y)
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2014.08.26[ 絶滅危惧種その3 汎用ロジックIC ]
<過去の絶滅危惧種シリーズ>
絶滅危惧種その2 アナログオシロスコープ
絶滅危惧種その1 アナログ回路技術者

汎用ロジックICとは、
1947年にショックレーらによって、トランジスタが発明(発見?)されて以降、電子回路の能動素子はトランジスタなどの半導体が主流となっている。 論理演算は、リレーの様な機械接点から真空管を経て、トランジスタに置き換わり、小型化という流れで、IC、LSIへと進んできた。
現在、コンピュータなどデジタル論理演算においては、ほぼ半導体オンリーとなっている。この間に、トランジスタの構造はバイポーラからモノポーラ(電界効果トランジスタ)へとかわり、一層の高集積と省電力化が可能となった。 こうした流れの中で、1960年代より汎用ロジックICが製品化され、1980年代にはもっとも広く使われるようになった。
汎用ロジックICとは、AND、OR、NOT、さらにNAND、NORといった基本的なゲート回路、 さらには、フリップフロップ、デコーダーなどの論理回路の基本的な機能を持った素子を、ひとつあるいは複数個をワンパッケージにしたものである。
例えば、図の上から2個目のHD7400Pには、NAND回路が4つ入っている。このNANDは、入力が2つあり、出力1の合計3つの入出力があるので、4個で計12の端子、さらに電源5VとGNDの2つで、14の端子を持つパッケージになっている。 ちなみに、現在のスマホやパソコンの心臓部は数百万個という膨大な数のゲートで構成されている。

[汎用ロジックICの種類 その1 TTL]
汎用ロジックICには、いくつかのシリーズがあり、先行メーカーに続き各半導体メーカーで同等品が作られた。
広く市販された製品のうち、初期のころに発売され成功したのは、テキサスインスツルメンツ社の SN7400 シリーズで、 1962年頃である。これはバイポーラトランジスタを組み合わせた、TTL(Transistor-Transistor Logic)である。 今から考えれば、決して使い勝手の良いものではなかった。素子の機能が単機能であり、内蔵されている素子数も少ないので、少し複雑な処理では数十個といった多数のICを使う必要がある。 そうすると、数Aといった電源電流が必要であった。しかも、デジタル回路は基本的に同期回路で使うことが多く、 クロックの切り替わりで電源電流がパルス的に流れる。電源ラインに多少のバイパスコンデンサを入れたぐらいでは電源電圧が変動して誤動作を起こすという現在では考えられないことが起きた。
その後、低電力、高速のSN74LSシリーズが出たが、これでもちょっと油断していると電源ラインは暴れた。電流が多いということは、それだけ電磁放射ノイズも多いということ。ノイズ対策も常に頭痛の種であった。 ファンイン、ファンアウトも悩ましかった。
ファンインは、入力電流が標準ゲート何個分に相当するかという数値。ファンアウトは、ひとつの出力に接続できる標準ゲート入力の個数のことである。 この2つで接続できるゲートの個数が決まる。全出力電流 >> 全入力電流であれば、一つの出力に多数の入力を接続することができる。
しかし、当時のTTLは、場合によっては、出力電流 = 入力電流となることも珍しくなかった。この状態では、出力に1個の入力しか接続できない。そうした、ややこしいパズルを一つ一つ解きながら設計を進め、デバッグにも時間を使う必要があった。

[汎用ロジックICの種類 その2 CMOS]
1960年代後半に、RCAからCD4000シリーズというCMOSタイプの汎用ロジックICが発表された。 素子はバイポーラからMOS-FETへとかわり、回路方式も論理が変化する時以外はほとんど電力を消費しないコンプリメンタリとなり、消費電力は、3桁以上減少した。 ロジックが変わるときに大きな電流を消費することが強調されたが、TTL の大規模同期回路での経験に比較すれば、容易に抑え込めたことを記憶している。 初期のころの製品はやや静電気に弱かったが、扱になれたのかあるいは強くなったのか定かではないが、徐々に壊すことが少なくなった。
このシリーズは、ゲートあたりの遅延時間が先のTTLの倍ぐらいあり、高速な用途での代替は出来なかったが、電源電圧範囲が広いこと(3~15V or more)、 入力のスレッショルド電圧が電源電圧の中点であることなどで利点が多かった。 SN7400シリーズとはピンコンパチではないので基板は新たに設計しなおす必要があった。
モトローラ社から、MC14500というシリーズが出たが、多段カウンターなど高集積化されたモデルも多かった。 消費電力が少ないことと広い電源電圧から、このシリーズは電池駆動でも使える。
その後、TTLの7400シリーズとピン配置が同一で、4000、14500シリーズより高速な74HC00シリーズが各社から発売された。 これらは、ほぼ7400シリーズと同じ速度があり、条件が整えばSN7400で動作していた回路図や基板に手を加えることなく、素子を置き換えることも動作可能である場合も多かった。

[汎用ロジックICの衰退]
これらの素子は、各社からまだ供給されているものもあるが、徐々に廃品種となってきている。既に大口のニーズが無く、軍用、民生品の保守的な用途や、ニッチな産業向けに製造している状況と考えられる。現在、製品開発するとして、汎用ロジックICを安心して採用できる状況にはない。

[L-MOSで延命]
パッケージの大きさに比して内蔵するトランジスタが非常に多いLSI(大規模集積回路)が普及してくると、1パッケージに場合によっては数ゲートしか入っていない汎用ロジックICはどうしても大きさの面で目立ってくる。 逆に、1ゲートしか必要としない場合は、残りのゲートは無駄になり、電力消費を押し上げるだけである。パッケージの大きさは、 装置の大きさ、消費電力だけではなく、ノイズ発生やノイズによる誤動作など電気的な面でも不利である。
そこで、1パッケージあたりのゲート数を減らし、面実装でパッケージを小さくしたワンゲートロジック(L-MOS)が出てきた。 これらは、携帯電話やパソコンの実装に使われているが、バッファーや論理変更などLSI周辺の付帯的素子として、かろうじて生き残っていると表現しても良いであろう。

[CPLD、FPGAの普及]
このように汎用ロジックICは、現在ロジック回路の主流から外れているのが現状である。
この背景には、LSIのみならず、プログラム可能なデジタル回路である CPLD、FPGAの普及がある。これによって、少量生産やアマチュア向け用途も必要性を絶たれたと断言しても間違ってはいないだろう。 10年ほど前であれば、CPLDはともかくとしてFPGAを使うためには、多額の費用をかけて開発環境を整える必要があったし、ソフトウエアのバージョンアップ代など維持費も高額であったので、小規模事業所やアマチュアでは使うことができなかった。
現在、各社の競争が進んだ結果、開発環境は数万円のレベルに下がってしまった。以前は100万円近い価格で販売していたとう開発ソフトも無料で配布し始めてしまったのである。また、素子そのものの価格も下がり800ゲートを内蔵するCPLDは秋葉原でも200円ほどで購入できる。 これらの素子は、回路図でも入力可能であるが、多くの場合はVHDL、VerilogあるいはC#などのC言語ライクなプログラミング言語を使う。
また、書きこむ前に、パソコン画面上でシミュレーションできるので、デバッグや回路修正もハンダゴテ無しで可能である。 ハンダゴテを使わない、すなわちハードウエアの変更を必要とせずに回路構成を変更できるこれらの素子は、結果として開発期間の短縮、デバッグの容易性という点でも非常に有利である。
また、JTAGによるバウンダリスキャンにも対応できるという点も見逃せないであろう。まだ、普及しているという状況ではないが、断線、短絡といった故障診断も可能である点は、従来の半田ごてとオシロスコープによるデバッグ作業を一掃するに充分である。
これにより、複雑な論理回路、例えばCPUを設計製作するといったことは、大学の学生実験レベルになり、好事家が趣味で楽しめる世界になってしまった。

[PICなどのマイコンチップ]
高速動作という点では、以上で述べたハードウエアでの対応が必要になる。一方で、さほど速度が必要ないのであれば、マイコンチップで論理演算させるということも行われている。この場合の初期コストは、CPLD、FPGAよりもさらに低い。

[用語の説明]
・ピンコンパチ
ICの形状及びピン配置が同一で差し替え可能な状態であることを指す。多くの場合、完全互換品ではなく、多少性能に差がある製品に対して使うことが多い用語である。
・バイポーラトランジスタ
n型とp型の半導体を、n-p-nあるいはp-n-pの三層構造で組み合わせた制御素子。この素子の動作は、おおざっぱに表現すると電流入力-電流出力となる。pn接合では障壁電位が発生するので、電流を流すためには電圧が必要となり、結果的に動作させるためには電源のみならず入力にも電力が必要になる。この入力に電力を必要とするところが、使用方法では電界効果トランジスタとの違いになる。
・電界効果トランジスタ
ゲート電圧により、ソース、ドレイン端子の電流を制御する方式の制御素子。ゲートに流れる電流は、pn接合の逆方向飽和電流(接合型電界効果トランジスタ J-FET)あるいは、 絶縁物であるSiO2(いわゆる石英ガラス)の漏洩電流であるので、著しく小さく、多くの場合、nA(10-9A)以下である。
このため、論理演算に使う限りにおいては、入力に電力を必要としないと表現して良いだろう。 論理回路では、この点がバイポーラと大きく異なるところである。結果として回路全体の消費電力を小さく出来るので、集積度を上げることが可能となる。
DIP型汎用ロジックICの例
[図1: DIP型汎用ロジックICの例]
上から、テキサスインスツルメンツ SN7400シリーズ、これのコンパチ品である日立製HD7400シリーズ、SN7400シリーズの省電力および高速版のSN74LSシリーズ。以上は、バイポーラトランジスタ。
ここから下はCMOSデバイスである。最初に発売されたのがRCA社のCD4000シリーズ、そのコンパチ品のモトローラMC14000シリーズ。このMC14007UBは4000シリーズであり絶滅危惧種ではなく絶滅種であるが、デジタルICとしては異色であり、MOSFETそのものがパッケージされておりアナログ的な用途にも使用できた。最下段は、モトローラのMC14500シリーズ

参考文献
1.Bo Lojek, “History of Semiconductor Engineering”, 2007, Springer.

(編集子ss)
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2014.08.22[ 九州まで長距離ドライブ! ]
社長の有屋田です。
色々あって、お盆の時期に急に帰省する必要が生じましたが、飛行機や新幹線は既に満席でした。
仕方なく長崎まで車で帰る事にしたのですが、大変な旅になってしまいました。
ちなみに東京(多摩)から長崎までは約1250km(ルートによって多少違います)有ります。

当社は8月9日から夏休みでしたが、10日まで仕事の残務整理を行い8月11日早朝に出発。
ちょうど台風も過ぎた後で雨も上がり、快適なスタートでした。
中央道から新しく開通した圏央道を通り、新東名経由で西へ向かいましたが、
名古屋付近や京都、大阪から神戸を過ぎるまでずっと渋滞。山陽道に入っても事故で渋滞。
本州最後の壇ノ浦SAに着いたのが夜10時前で、関門海峡を眺めながら遅い夕食。
そして九州へ入って、夜中の1時半頃に長崎にやっと到着。都合20時間弱の長旅でした。

最近は道がとても良くなり、またSAも整備されてきれいになっていますし、車の性能も格段に向上しているためドライブ自体は快適ですが、渋滞はとてもきついです。 帰りは、15日に出発したのですが、やはり渋滞と事故で20時間程度掛かりました。

長崎は2012年、世界新三大夜景に選ばれたそうで、あちこちに案内が出ていました。
せっかく来たのだからと、大事な用件を済ませてから稲佐山の展望台に登りましたが、あいにく時々霧が掛かる悪天候でした。 しかし、霧が晴れる合間にすばらしい夜景を楽しむ事が出来ました。
九州へ旅行される時はコースに加えてみてはいかがでしょうか。

長崎の夜景
[写真1:長崎の夜景]

今回は、往復の道中で5ヶ所大きな事故に遭遇しました。
乗っていた人が無事だったのか心配になるほどの事故も2ヶ所ありました。
高速道路ではわずかなミスやトラブルが大きな事故になります。車の運転は大好きですが、長距離ドライブでは無理をしないようにしたいと思った次第です。
ちなみに今回は家族三人で運転を交代し、往路は東名と山陽道を通り、復路は中国道と中央道を通りました。
高速道路が整備されてルートの選択肢が増えていますので、道中の景色やSAを堪能出来て楽しい旅でしたが、
さすがに疲れました。次はもう少し余裕のある日程にしたいと思います。

(社長 有屋田)
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2014.08.08[ インターンシップ ]
技術部Aです。

このところスパッタにはまっています。
画像は、小さなガラスにアルミをスパッタしているところです。
絶縁物にスパッタ中
これがやはり、絶縁物への成膜なのでなかなか思うようには行きません。
それでも、社内の智恵を借りながら、あれやこれや手を尽くして、
何とか目的の品物を仕上げるところまでたどり着きました。
年寄りの冷や水と言われながらも、少しでも望んだ品物をつくろうと試行錯誤するのは愉しいものです。

さて、弊社ではささやかながらの社会貢献の一環として、インターンシップを受け入れています。
ここ数年は、異なる教育機関から各1名づつ、2~3名を受け入れています。
内容は、例えば今回のスパッタ成膜のように、一筋縄では行かないような案件を、手を変え品を変え、智恵を出しながら仕上げていく過程を体験して頂きます。
インターンシップを通し、ものづくりの一端を感じていただければと、あれやこれや企画しています。

といえば聞こえがいいのですが、限りある設備を使って、
その時々の仕事の状況によってカリキュラムの内容も大きく変えざるを得ないのが正直なところ。
今年のインターンシップを、如何に有意義に行っていただけるか、思案のしどころで頭が痛いです。

(技術部A)
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2014.08.01[ 徒然なるままに ]
営業のO.Aです。
早いもので前回のブログ(2014.01.24掲載)から半年以上が経ちました。
社員全員で担当を持ち回りし、ついに2周目に突入です。
過去の掲載記事を見ると社内の知られざる一面などが垣間見え、個人的に毎週楽しみにしておりますが、読者の皆様はいかがでしょうか。
私同様に楽しみにして頂ければ幸甚です。

--------キリトリ--------

前回はスキー部について語りましたが、実は何よりもサッカーへの熱情が一番です。
先日までサッカーブラジルワールドカップが開催され、毎日超一流の試合が見られる。これほど幸せな期間は無いと思われ、とても充実した日々を過ごすことができました。

自らもサッカーをやりますが、今でも試合を見てすぐにスーパースターのまねをする。
小さい頃からそんなことばかりしてきました。ですが、寄る年波には勝てず、体力、膝等、全て衰えてしまい思うように動けない自分に涙です。それでもサッカーはやめません。

いつの日か、日の丸を胸に。
目指すはアギーレジャパン!!
キックオフ!!!!

おし(´д`)まい

(未来の日本代表)
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2014.07.28[ 新人研修 潜入レポート! ]
4月の新人歓迎会から早3ヶ月・・・
あれからアリオスの新入社員は会社に慣れたのだろうか、元気にしているのか?
どんな研修を受けているんだろう?
気になっている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方がいらっしゃるかと思い・・・今回は、新入社員の技術研修に突撃レポートに行って参りました!

社屋の1階に行くと、先輩の手ほどきを受けながら、出荷の手伝いをしていました。
真空装置梱包作業その1
綺麗に梱包するため奮闘している新入社員のお二人。
見た目も大事です!
添付する書類を自分で書いてみると(写真右)、どんな製品、どんな用途だったなぁ・・・勉強したことが思い出されます。

真空装置梱包作業その2
完成! うまく梱包できたようです。
ここでお二人にこの日の研修の感想をお聞きしました。

「弊社ではとてもデリケートな部品や装置を取り扱っているので、安全にお客様のもとへお届けするために、梱包は大切な作業です。受け取る側の気持ちを考えながら、丁寧に心を込めて梱包しました!結構難しいです・・・。」
(Kさん)

「出荷するまでの作業、発送後に届く相手の方のことを考えながら梱包すると、梱包ひとつでも気持ちを込め丁寧に行うべきだと感じました。何をする時でも、その作業1つひとつ、心を込めて行っていこうと思います。」
(Wさん)

早いもので新人研修はもう終盤戦となっておりますが、
研修はこのような具合で、実務的な業務と真空・プラズマ座学を学んでいます。
配属決定後は、皆様にお伺いする機会もあるかと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

(総務部 A)
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2014.07.18[ 時間と金額 ]
技術部のRです。

先日つくばエクスプレスに乗ってきました。
数年前まで、よくつくばまで出張に行ったものですが初めて電車にて移動をしてみました。
始発の秋葉原から終点のつくばまでの料金が¥1,190- 。
金額を見てものすごく高いと思ったのですが、よくよく考えると、
秋葉原~つくば間58.3kmを最短45分 最高速度130km/hのスピードにて進みます。
距離とかかる時間を考えると高くない料金だと思いました。

弊社でも、お客様に納得して選んで頂ける、よりよい製品作りを目指していきたいと改めて思いました。

(技術部機械系 R)
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2014.07.11[ 我が日常1 ]
技術部☆高野です。
17才の頃よりオートバイに乗っています。
年2回(春・秋)はツーリングに出かけ仕事のストレスなどを晴らしております。
しかし体の各部の衰えを感じてきましたので、今年の夏でオートバイ引退を考えています。
そんなことで春のツーリングは最後と思い、少し遠出してきました。
いつもは二泊三日のところを三泊四日とし、どうしても行ってみたかった福井県まで足を伸ばしてみました。
3日目は雨となり橋の下でキャンプするなど大変でしたが良い想い出となりました。

夏に北海道に行ってそれで引退予定です。
最後まで0災で行こう! よし!
福井県小浜市までツーリング
[福井県小浜市で (写真1)]

橋の下でキャンプした思い出
[橋の下でキャンプ (写真2)]


(技術部 高野)
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2014.07.04[ 先人に思いを馳せ ]
総務部のSと申します。

群馬県にある富岡製糸場がユネスコから世界文化遺産に認定されたことは記憶に新しいかと思います。
この富岡製糸場は、明治政府によって1872年に建設されました。
近代的な設備や技術を日本全国に普及させる官営模範製糸場としての役割を持ち、新しい技術の開発や普及につながりました。
また、開発された技術は日本のみならず海外でも普及しました。

今日、様々な技術が日夜研究され生み出されていますが、
富岡製糸場の操業もその一端を担っているのではないでしょうか。

‘最先端の技術や高度なモノづくりに挑戦するARIOS’として、
先人に尊敬の念を抱きつつ日々の業務に邁進する所存です。
機会があれば社員研修で訪れたいという目論見も少なからずありますが・・・。

参照リンク:http://www.tomioka-silk.jp/hp/index.html

(総務部 S)
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2014.07.02[ 絶滅危惧種その2 アナログオシロスコープ ]
(過去の掲載:絶滅危惧種その1 アナログ回路技術者

アナログ回路技術者が良く使う測定器の一つにオシロスコープがある。
オシロスコープは、電圧の時間変化を表示する基本的な測定器の一つである。 オシロスコープには、アナログオシロスコープ(以降、アナログオシロと略記する)とデジタルオシロスコープ(以降、デジタルオシロと略記する)がある。アナログオシロは、近年、数が急速に減少してきており絶滅危惧種に指定しても良いであろう。
アナログオシロは、昔々のテレビと同様にブラウン管(正確には、冷陰極管 Cathode ray tube、以下CRTと略記する)を使って表示する。

長年使用しているアナログオシロ
[図1 長年使用しているアナログオシロ]

[全長の長いアナログオシロ]
プロが汎用のオシロスコープを新規購入するとして、中古のジャンク品や激安品など特別な場合を除いて、アナログオシロを候補に挙げる技術者はまずいないであろう。 その理由の一つとして、全長の長さがあげられる。アナログオシロで使われるCRTは、テレビが電子線を磁界で偏向するのに対し電界で偏向する。 電界で偏向する理由は、高速応答させる必要があるからだが、電界での偏向では、テレビのように大きな角度で偏向させると、線がぼける。そのため、数度の偏向角しか取ることが出来ず、結果的に全長が長い。 そのため、アナログオシロは奥行きが長く、通常の実験卓や事務机などでは、奥行きのほとんどを占領してしまうことも多い。 この点、デジタルオシロは多くは液晶ディスプレイを使用しており、奥行きがアナログオシロの約1/3と小さくコンパクトであり、実験卓を広く使うことが出来る。

[アナログオシロとデジタルオシロの違い]
アナログオシロは、入力電圧を増幅し、この電圧をCRT内の偏向電極に印加し、電子線を偏向する。そのため、アナログ回路および電子線さえ信号に追従すれば、信号を表示できる。 一方で、内部に信号を記憶する機構がないので、単発の現象の表示は、その現象が生じた一回きりのみで繰り返して表示されることはない。単発の現象は、CRTに瞬間的に残る残像を目に焼き付けるしかないのである。
そこで、アナログオシロの中にはCRTに特殊な機構を組み込んで単発現象の輝線の残像を残すストレージオシロスコープというのも存在した。ストレージオシロは、単発現象を長時間表示することが出来る。 デジタルオシロでは、入力信号を増幅した後、A/Dコンバーターを用いてデジタル信号に変換しメモリに記憶し、コンピュータと同様な仕組みで液晶ディスプレイに表示する。内部にメモリがあるので、単発現象を記憶し継続的に表示することができ、USBメモリなどにファイルとして保存することも可能である。
このように単発現象の観察に関しては、デジタルオシロは圧倒的に便利である。

[デジタルオシロの欠点]
デジタルオシロには致命的な欠陥がある。A/D変換においては、信号のサンプリングが離散的であること、すなわち、サンプリングとサンプリングの間は、入力信号を検知しない時間帯が存在する。そのため、非常に細いパルス信号などを見逃しやすい。例を図1に示す。

図2 デジタルオシロでパルス幅1μsec、繰り返し周波数10kHzの信号を表示させたときの例
[図2 デジタルオシロでパルス幅1μsec、繰り返し周波数10kHzの信号を表示させたときの例]

図1の3つ波形は、すべて入力としてパルス幅1μsec、繰り返し周波数10kHzのパルス波形を入力している。
(a)は、一見正常であるように見えるが、パルス間隔が不揃いである。
(b)の左半分はパルスが表示されておらず、中間部は波高値が不揃いになっている。
(c)ではまったく表示されていない。
デジタルオシロスコープではこのようなことがしばしば起こりうる。また、初期のころの安価なデジタルオシロでは、2つの波形を同時に表示させたときに、波形が重なり合う部分で波形が消えてしまうといったこともあった。 世界的に著名なメーカーの製品も、東アジアの新興メーカー製を自社ブランドで販売したと思われる例があり、メーカーへの信頼性を落とす結果となった製品もあった。

[教育現場]
このようにデジタルオシロ、特に安価な機種では、信号の消失という致命的な欠陥を持つ製品が多い。そのため、教育現場ではアナログ式をあえて使う場合も多い。 これに対応して、教育用に特化した、あるいは教育現場にのみ販売されている廉価なアナログオシロというのがある。しかし、これらの製品の中には、レンジ間で大きなオフセットが発生したり、表示に大きなひずみがあったりなど、測定器としての機能に問題がある機種がある。 少なくとも、一世代前の国産品とは異なる品質の製品があることは、理解しておくべきであろう。
前述したように、アナログオシロは細いパルスの検出などに向き、デジタルオシロは単発現象の表示に適正があり、特性の異なる測定器である。 研究および生産現場からアナログオシロが払底していく状況において、教育現場において新たにアナログオシロが採用されるのは、いささかの疑問が残る。 デジタルオシロの欠点とそれを補う使い方を教えるのも、教育の一つのあり方ではないだろうか。

[アナログオシロの思い出]
編集子は、数十年前、狛江市にある電力中央研究所にインターンシップでお世話になり、その後、アルバイトもさせていただき、大学3年の夏休みのほとんどを同研究所で過ごさせていただいた経験がある。
インターンシップでは、双方向DC-DCコンバーター、すなわち、電力を1次側から2次側へ、2次側から1次側へと異なる直流電圧の系統間で電力の相互移動を可能とするシステム、の試作を担当させていただいた。 この経験は電子回路技術者としての第一歩であった。このとき、テクトロニクス 465型 というアナログオシロを私物のように使わせていただいた。 輝線が太く明るく、高速の細かい現象も見逃すことなく表示してくれ、オシロスコープの便利さを実感させられた機種であった。期間内に、双方向の電力伝送に成功し結果を残せたのは、優れた指導者がいらっしゃったことが大きいが、このオシロスコープのような優れた測定器に助けられたおかげでもあった。 465型は、おそらく新品を購入すれば軽自動車の価格を遙かに超える価格であっただろう。まさにあこがれの存在であった。 アナログオシロは管面の蛍光物質が劣化すれば寿命が尽きる。明るい輝線は蛍光物質の劣化を早めるので、現在使用されている465型がごくわずかであろう。
2013年5月発行の雑誌RFワールド No.22(CQ出版社)には、「写真で見るオシロスコープの歴代傑作機」と題して、465型も取り上げられていた。RFワールド編集長の小串様からは、今でも現役で動いている465型があると伺っている。 使い続ける気持ちは、非常によくわかる。個人的には、使い勝手では、465型に勝る機種はないと今でも思っている。


(編集子ss)
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2014.06.27[ 最先端の判定 ]

今世界中で盛り上がっていることといえば、“FIFAワールドカップ”!!
残念ながら日本は敗退となってしまいましたが、 どこの国が優勝するのか今後の試合も楽しみですね。
そんな今年のワールドカップは、「ゴールラインテクノロジー」という仕組みが、
初めて活用されていることでも話題になっています。

「ゴールラインテクノロジー」とは、
試合会場の屋根に設置された14台のセンサー付カメラを駆使し、
画像処理によってコンピューターがフィールド内のボールの動きを認識するといったもので、
ボールの動きを5mmの精度で測定できるそうです。
あらためて幅広い技術が研究され、その技術が私たちの生活に使われているのだなぁと感じました。

アリオスでは、最先端技術の研究や開発のお手伝いをしております。
「こんな研究をやってみたいけど、、、」や「これって実現可能?」ということがあれば、
ぜひ一度アリオスへお問い合わせ下さい。
( お電話042-546-4811またはお問い合わせからどうぞ )


(総務部 N.M)
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2014.06.20[ ロータリーポンプを長く使う為の大前提 ]
アリオス2年目社員のAと申します。
入社以来、アリオスの先輩方、時にはお客様や仕入れ先様に色々なことを教えて頂き、勉強の毎日です。
今回のブログ当番では、勉強を兼ねて、寿命や消耗品の問い合わせが比較的多い(と感じた)、"真空ポンプ"の中でも"ロータリーポンプ"を取り上げたいと思います。
アドバイスやご指摘をくださった先輩方、お手間をおかけしています。ありがとうございました。

[ロータリーポンプを長く使う為の大前提]
  1. 適切な環境で使用する
  2. ロータリーポンプに限ったことではありませんが、 適切な環境と湿度は機械の寿命を比較的延ばします。メーカー推奨の環境で使うことが望ましいです。

  3. 大気からの真空引きは、少ない方がよい
  4. スケジュール上、1日に何度も大気~真空を引くこともあると思います。 ですが、何度も大気から真空引きをすると、オイルやベルト(ベルト駆動式の場合)などの消耗品へのダメージが少しづつ蓄積されます。交換室の無いチャンバーをご使用の際は、なるべく開閉を少なくし、チャンバー内を大気に戻さないようにして、ポンプを動作させた方が、寿命としては長持ちします。

  5. 異常を感じたらすぐにメンテナンスに出す
  6. ロータリーポンプに関する異常(大きな振動や音、オイルの白濁など)を感じつつも、 ポンプを使い続けている方は多いと思います。
    しかし、時間的にもコスト的にも、すぐにメンテナンスに出した方が、得策のケースがあります。
    条件によりますが、ポンプの修理には、通常1ヶ月程度の時間を要します。ポンプが使えない間、実験スケジュールに影響を及ぼしてしまいます。
    また、異常を感じつつ、運転を続けることでダメージの範囲が拡がり、 新品を購入するより、修理費のほうが高くなってしまうケースもあります。
    異常を感じたら、痛手になる前にメンテナンスに出すことをおすすめします。

  7. ポンプの寿命には、装置の工夫も有効
  8. 成膜物がポンプに吸い込まれてしまうことがあります。ポンプにとっては、異物となりますので、この場合ポンプの寿命を著しく短くします。 異物混入防止には、網状のフィルターが有効です。
    また、ポンプが吸い込むことになる水蒸気もポンプの寿命に影響します。この場合には、コールドトラップ(冷却トラップ)などの設置が有効です。
    このように、ちょっとした部品の付加、装置の工夫でポンプの寿命を延ばすことも出来ます。

以上、ロータリーポンプを長く使う為の大前提となるポイントを挙げてみました。
少しでも、皆様の研究のお役立ちになりましたら幸いです。

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アリオスでは、プラズマ・真空装置に必需品となる真空ポンプの一括手配も承っております。
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詳しくは、排気セット MVPSをご覧下さい。
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(総務部 A)
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2014.06.13[ 転換期 ]

夏のスポーツと言えば水泳ですが、学生時代カナヅチだった私にとってプールの授業は大嫌いでした。 授業の前日は「見学」の理由を考えてばかり・・・とにかく中止になる事を祈ってました。

そんな私でしたが、今から20年前の31歳の時、スイミングスクールへ通うことに。
2ヶ月程で25m泳げるようになり、「死んでもイヤだ」が「死ぬほど好き」になりました。

泳ぎたくなったキッカケは何だったのか思い出せませんが、考えが180°変わる事のおもしろさ、大切さを感じます。 今は健康維持程度に無理せず泳いでいます。

スポーツに関して、アリオス内では野球やテニス、ゴルフの人気が高いのですが、
水泳にもちょっとは興味を持ってもらえればと思います。
そして、何事にも若いうちに経験して、上達する事を願っています。

(技術部 MH)
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2014.06.06[ レオとアンから誕生日プレゼントに大興奮・・・まことにありがとう。 ]
ヘリウムガス入り巨大風船
先日、子供の誕生日プレゼントに親友から、ヘリウムガス入りの巨大な風船が送られてきました。
子供は大喜びです。ふわふわと浮いている風船は、ロマンチックでもあります。
しかし、仕事柄、気になるのがヘリウム透過です。
真空装置ではヘリウムの高い透過性を利用してリークチェックを行います。
ヘリウムは、Oリングも透過します。
ゴム風船に詰めると浮く風船が作れますがヘリウムガスはゴムを透過して、数時間でしぼんでしまいます。
そこで、最近のヘリウムガス入り風船は、ヘリウムが抜けないように、アルミ蒸着されたフィルムや特殊な高分子などガスバリア性の高い素材やが使われています。
このバルーンにもそうした特殊素材が使われており、1週間ぐらいは浮いているそうです。
こんな子供のおもちゃを仕事に結びつけてしまうのは、技術者ならではなのでしょう。

(技術部 IM)
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2014.05.30[ 蛍光灯の話 ]
お世話になっております。
技術部の53と申します。
至極個人的な内容ですが、最近驚いたことを書きたいと思います。

私の自宅では、LEDでなく蛍光灯を使っています。
よくある蛍光灯が2連になっているタイプです。
その蛍光灯の方側のリング(蛍光灯)が、一年程前から点灯しなくなっていました。
しかし、交換するにも私では手が届かず、そのまま放置していました。
そんな蛍光灯が、ある日突然に点灯するようになりました。
ネットで調べると、よくある話のようですが私は知りませんでした。
表面の汚れていたエミッタが、点灯時の電圧で汚れが飛んだという結論になるそうです。

実は、蛍光灯の中は真空になっています。
蛍光灯内は、希ガス(主にアルゴン)とごく少量の水銀が封入されています。
まず、電極(エミッタ)からの電子が希ガスと衝突します。
それにより、希ガスが電離してプラズマになります。
プラズマの電子が水銀に衝突してエネルギーを与えると、水銀が余分なエネルギーを紫外光として放出します。
この紫外光が蛍光灯内の蛍光膜に当たる事で可視光に変換されたのが蛍光灯から見える光となります。
真空が用いられているのは、希ガスのプラズマ発生に適した圧力にするため。
それにより、水銀と電子が衝突しやすい環境が作られるためです。
真空技術というと縁遠く思われるでしょうが、意外と身近な技術だったりするのです。

(技術部 53)
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2014.05.23[ 自然に学ぶ ]
現在、自然の生物の構造や機能を解析することによって新しい材料を生み出したり、
工学や医学の分野に応用したりするという動きが広がってきています。
蚊の口先からは痛みを感じにくい注射針を
カタツムリの殻からは雨が降っても汚れにくい壁を
スズメバチの運動のメカニズムからは脂肪を効率よく燃やす健康飲料水を
蜘蛛の糸からは強靱な糸を
というように例えを挙げだすと枚挙に暇がありません。
これらは生物が長い時間をかけて編み出してきたものなので非常に理にかなった構造、機能を有しており学ぶことがたくさんあるのだと思います。

又、人工的な材料は高温、高圧若しくは低圧など特殊な条件でつくられていることが多いですが、生物は常温、空気中のありふれた条件の中でこれらの材料を作り出しています。
これらを解析することで、特殊な条件下でしかつくれなかった様々なものが、
ありふれた環境下でつくれるようになっていくのではないかと思っています。
真空に携わるものとして脅威ではありますが、非常に興味がそそられる話だと思います。

(技術部電気系 S)
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2014.05.16[ 地球と宇宙の間 ]
5月14日、若田宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)から帰還しました。
半年間も特殊で過酷な環境下で仕事をきちんと完遂させるなんて、ただただ感服です。

ここ数日、報道も増えていましたが、気になったのがあるテレビ番組から聞こえた「若田さん地球に帰還」という言葉。 「地球に帰還」ってなんか変だなあ、と違和感を覚えたのは私だけでしょうか。
「宇宙」と「地球」という視点では「宇宙から帰還」したのだから「地球に帰還」がおかしいわけではないのですが、 まるで遠く離れた月や他の惑星から帰ってきたようで。

ISSの軌道は高度300~400km、400kmはここ昭島から神戸あたりまでの距離。
地球から遠く離れた宇宙にあるのではなく、日本の上空を通れば肉眼で見えるほど近いところ。
直径12,800kmの地球サイズを考えれば、地表からほんのわずか離れたすれすれをぐるぐる回ってるわけで、「地上に帰還」じゃないのかなあ…と。
〈ある新聞では「若田さん地上に帰還」という表現もありました〉

「地球に帰還」に違和感を感じてしまうのは、少年時代からアシモフ、クラーク、ハインラインと SFばかり読んでいたからかもしれません。3人とも地球の重力に縛られないところに行ってしまいましたが、宇宙はたった400kmでもいまだ未開の地。人工衛星など宇宙利用は拡大しても、人は容易に辿り着けないですからね。
いつの日か惑星間移動が当たり前になれば、地球周回軌道に帰ってきた時点で「地球に帰還」になることでしょう。

イスカンダルから帰ってきたヤマトの乗組員たちはどの辺で地球帰還を実感したのだろう…
火星公転軌道あたりかなあ…

ところで、地表から高度が上がると大気は薄くなり(圧力が下がり)、高度50kmでは大気圧の1,000分の1程度。
地球の大気は地球表面のほんの皮1枚しかない儚い存在です。
ISSの軌道あたりになると、圧力は大気圧の10億分の1以下。
すごい真空!のようですが、 この圧力は地上でも真空装置で比較的容易に作ることができ、 成膜や分析などで 様々な産業や研究開発に利用されています。

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弊社では様々な真空装置を設計製作しています。
宇宙開発関係では、月面環境模擬試験装置、 小型人工衛星用試験装置、宇宙環境駆動機器評価装置などなど、 JAXA様や大学様へ多数の 納入実績がございます。
真空装置のご用命はぜひARIOSまで!

(営業技術部 Sn)
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2014.05.09[ 北海道はでっかいど~① ]
おやじギャグから失礼します。
北海道出身で、北海道を心から愛している技術部のIと申します。

誰でも一度は口にしたことのある、みなさんお馴染みのこのギャグ。
まぁ実際でっかく、面積は四国+九州以上ですが写真1のとおり何にもありません。
都会の方は、そこがいいと言っていただいておりうれしいことです。

北海道
[写真1]
こちらは、北海道の玄関口千歳市の郊外にある牧場です。
千歳やその周辺には、競走馬の牧場が多数あります。
空港から15分ほどの観光牧場では、気軽に乗馬体験も行うことできおススメです。

このように自然に満ち溢れており、北海道一番の都市札幌でさえ、
少し郊外にいくとキタキツネに出会うことができ、山に近いところではヒグマも街に出没します。
最後に北海道らしい写真が撮れましたので・・・

北海道の写真
[写真2]

(技術部 I)
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2014.05.02[ 陰の努力 ]
会社の近所にはゴルフ場があり、その隣には300ヤード級の巨大な練習場が併設されています。
そこに夜な夜な出かけると、アリオスゴルフサークル(AGC)のメンバーとばったり出くわすこともしばしば。
そんな時はお互いのフォームをチェックしあい、レベルを高めあっています。
過ごしやすいこの時期、たまには本コースにも行きたいものですね。

(技術部 H)

アリオス ゴルフ練習風景
[写真:練習風景]
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2014.04.30[ 金沢大学 德田先生による社内講演会 ]
4月22日、金沢大学の德田先生が来社されました。
主要な用件は、共同研究に関する打ち合わせであったのですが、せっかくの機会ですので、 半導体グレードの単結晶ダイヤモンド製造に関して、その背景、用途から研究の進捗状況に至るまで講演をしていただきました。
聴衆が、経理部門から直接研究に携わる技術者までと幅広く、ターゲットが絞りにくく講演される側としても大変であったように思います。 しかし、先生だけあって、難しい事象をうまく解きほぐして解説頂けました。

ダイヤモンドの移動度は、グラフェンや単層CNTには及ばないながらも、炭素材料以外との比較では最大でありパワー半導体としての用途が有望であること、 p形は作りやすいがn形は作りにくく様々なデザインを提案していることなどが講演されました。
講演の終盤では、社員よりいくつも質問も出てきて、時間一杯お話を聞かせていただきました。

金沢大学 徳田先生講演@アリオス株式会社
[写真左:講演の様子 写真右:ダイヤモンド破片と氷]

右の写真についでですが、右手に持っているのは、德田先生が用意してくださった、ダイヤモンドの破片。これを氷にあてているところです。 ダイヤモンドは物質の中で熱伝導率が最大ですので、熱が素早く先端に加わりダイヤモンドが氷に潜り込んでいきます。 不思議な体験でした。

大変勉強になる講演を、ありがとうございました。

ダイヤモンドは宝石でもありますので、その合成は夢やロマンもあります。
こうした仕事に関われることに少し誇らしさも感じました。
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2014.04.25[ 魚の目に水見えず・・ ]
沖釣りは何度か行ったことがあったが、大物を狙う堤防釣りは初体験だった。
海を目指し車で出発、知人と待ち合わせ大物の釣れるポイントへ連れて行ってもらった。
釣り具など担いでいざ堤防の上へ。
見える景色、空気感が普段と全く違う。トラックや自動販売機も上から見下ろす感じで、しばらく経過し目が慣れてきた頃、その非日常感を楽しめるようになった。

竿を繰り出すがヒットならず。
後から聞くと、ビギナーズラックで釣れる程甘い釣りではないそうだ。
親切な釣り人が本日のターゲットであるチヌ(黒鯛)を3匹くれた。
今度は自分で釣れよと笑いながら渡してくれた。
黒鯛


地元に帰り、馴染みの居酒屋の主人に料理してもらい、豪華な夕食となった。
お刺身

魚や海にまつわることわざは多い。
例えば、
     「魚の目に水見えず、人の目に空見えず」
という言葉がある。
灯台下暗し、あまりにも近すぎてありがたみが分からないという例えだが、今日の体験が一つ。
数時間に渡り海と空を見続けそんな事を考えた。
仕事でもそう。足元をしっかり見据えてベースを固めることが大事であり、次のステップにつながると、美味しい魚を頬張りながら考えさせられる貴重な体験となった。

いつかは自分で釣ってみたい。
皆様も一度いかがですか?

(営業技術部 石井哲治)
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2014.04.14[ 新人歓迎会 ]
先週の金曜日に、立川某所にて新人歓迎会が開かれました。

今年の新人さんは、男女各2人の計4人。
1度に4人の新卒者を迎えるのは、アリオスの史上初ということもあり、 大変フレッシュな勢いです!

宴会は、参加人数30人の大所帯です。税理士の先生の乾杯の音頭よりスタートしました。
会社全体での飲み会は久しぶりで、あっというまに時間が過ぎてしまいました。

宴会の最後では、新人さんより出し物がありました。
外部の新入社員研修を受講したということで、 その成果を発表してもらったのです。
(※もちろん事前に予告して準備してもらいました)
身だしなみ、挨拶、電話応対など・・・完璧です!
ありがとうございました。
アリオスの新入社員
[右:新人さん発表中 左:ご覧の通りの注目の的]

最後に記念撮影。ですが、気付いてみると、写っていない社員もちらほらおります。(写真嫌いの方がいるのかもしれません。)
アリオス株式会社 全員で集合写真
[新人歓迎会 記念撮影]

楽しい宴会の後ですが、本日からは仕事モードです。
新人は3ヶ月の社内研修の後、正式に配属が決定されます。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。

(総務部 A)
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2014.04.11[ アナログからデジタルへ ]
技術部のK.Nです。
趣味で飛行機の写真を撮りに行きます。 2003年までフィルムで写真を撮っていましたが、連写機能(今では懐かしい? 「モータードライブ」です。)の付いたフィルムカメラを使い始めてから 現像代が高額になったのと、やっとアマチュアが購入出来る価格帯の一眼デジタルカメラが普及したので、切り換えました。
バッテリー容量とメモリーカードの撮影枚数が許す限り、デジタルカメラでの撮影は非常に楽になりましたが、 「下手な鉄砲も数撃てば当たる」の撮影スタイルとなり、シャッターチャンスを逃さないフィルム時代の「一撃必撮」が薄れてしまった様な気がします。

一眼デジタルカメラで撮影した飛行機
[2004年一眼デジタルカメラで撮影]

プライベートではデジタル化への切り替えは容易ですが、仕事ではそう簡単にデジタル化する事は出来ません。
「真空計からのアナログ出力」、「流量制御機器のアナログ入力」等で使用されており装置制御ではまだまだ活躍します。
(技術部電気系 K.N)
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2014.04.04[ 開幕 ]
技術部のKと申します。
今年もプロ野球が開幕しました。 昨年は東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝しましたが、昨年開幕した時点で楽天が優勝すると予想していた人は少なかったと思います。 今年はどんな展開になるのか楽しみです。

弊社にも野球チームが存在しています。
メンバーは社員だけじゃなく協力会社の方なども混ざっていて皆、野球が好きと言う人たちの集まりです。 活動内容としては勝敗は気にせず楽しく野球をしてその後、反省会(打ち上げ)を行うというものです。
数年前までは昼休みに近くのグランドで練習などを行い休日には対戦相手を探して試合を年間5~6試合行うなど活発な活動を行っていました。 ここ1~2年は仕事の都合や人数がなかなか集まらないということで活動休止状態です。 運動する機会が減ったので、まずは体を動かすことから始めて今年は活動を再開したいと思っています。
(技術部機械系 K.U)

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2014.04.02[ エイプリルフール限定ページを公開! ]
当社初の試みですが、エイプリルフールに限定でWebを公開しました。
表紙は下記のように、天文関係のホームページのように書き換え、当社独自のプラズマを織り込ませていただきました。
エイプリルフール表紙

これらのページは下記でご覧頂くことが出来ます。
[4/1 エイプリルフール記事] オリオン座にプラズマを発生!?
[4/1 エイプリルフール記事] 超高性能太陽観察装置を開発!?

オリオン座にプラズマ発生というのは、オリオン大星雲を取り上げさせていただきました。
この星雲は、都心で見ることは難しいですが、ここ昭島市ですと、冬に空が澄み切った時など、年に数回ですが肉眼で見えるほど明るい星雲です。中心にトラペジウムと呼ばれる大質量星があり、ここから発せられる紫外線で周囲の水素が励起されて輝いています。 カメラで撮影すると、添付した図のように赤く写りますが、肉眼では白い雲のように見え、色は見えません。これは、暗がりでは色が識別しにくいという人間の目の特性によるものです。
なお、中央の画像は普通のデジカメを三脚に固定して、表紙の画像は、望遠鏡に一眼レフカメラを取り付けて自動追尾で撮影しました。

太陽観察装置は、ご家庭で簡単に作ることが出来る観察装置を紹介してみました。
ピンホールでは、1m離しても太陽は直径10mmほどにしかなりませんが、一応は見ることが出来ます。日食メガネを使うより、複数の人が同時に楽しめること、安全性が高いところが特色です。 ただ、この方法は像が暗いです。100円均一ショップで売られている老眼鏡のレンズを使うと、もう少し良い装置が作れます。この説明は、たとえば下記の天文教育2012年3月号老眼鏡太陽投影機として、掲載されています。
http://tenkyo.net/kaiho.html
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2014.03.28[ 絶滅危惧種その1 アナログ回路技術者 ]
絶滅が危惧されるものは産業界にも多々あります。
その中には、既に必要とされなくなったという理由で淘汰されるものも少なくありませんが、必要であるにも関わらず供給が途絶える職種もあります。
そんなものを紹介していきたいと思います。
第一回はアナログ回路技術者です。

アナログ回路(注1)技術者とは、
アナログ回路技術者とは、アナログ電子回路を設計製作し調整できる技術者を指す。その数が減少した理由の一つは、ラジオ少年がほぼ絶滅したことによる。デジタル技術者に転向する者も多い。 彼らの多くは大学あるいは専門学校の電気あるいは電子系の学科により育成される。近年、電子回路の分野は成熟期になってから久しく、研究分野も限られてきたため研究者の数が減少し、そのため育成数も減少の一途である。 一般の方の中には電気あるいは電子科を卒業すれば、ラジオやコンピュータが設計できると考えている方もいるかもしれないが、実際にこれらが設計できるレベルの者は、その卒業者の数% にも満たないのが現実である。 また、教育者のスキルが技術の進歩に追いついていない場合もあるかもしれない。一部の分野では、学生のほうが多くの情報を持つ場合も少なくない。このように育成を担うべき教育に問題が山積しており、今後もその育成数は減少していくと考えられている。
教育は、
教育レベルの低下 → 教育者のレベル低下 、、
といった負の循環に陥ると回復は容易ではない。
この場合、短期的に有効な改善策は無い。 一方で周辺諸国ではアナログ回路技術者は質量ともに増加傾向にあると考えられており、この分野における技術立国としての我が国の優位性は揺らぎつつある。将来的には我が国から絶滅する可能性も指摘されている。
回路の一例
[写真:趣味の工作その1] [生息場所]
主に企業の電子回路系の開発及び生産部署に生息するが、秋葉原などで見かけることがある。 特に、秋月電子、千石電商、若松通商の界隈は、平日、休日を問わず彼らが群棲する光景が見られる。
多くは、いわゆる「おやじ」と呼ばれる年配の男性であり、女性は極めて少ない。秋葉原での彼らの生息場所は、パソコンショップ、メイド喫茶の増加により近年急速に狭くなりつつある。 近年は通販により電子部品を求める者が増加傾向にある。
また、秋葉原に群棲する彼らの多くには中毒症状がある。秋葉原にしばらく行けないと、手が震えてきたり冷や汗が出てきたり、情緒不安定になる、機嫌が悪くなるといった禁断症状を呈する。 当社内においても、こうした中毒症状を発症した患者を見かけることがある。 中毒症状がひどくなった場合、充分な資金を与え、秋葉原でしばらく放してやると症状が改善されることがある。
また、彼らの住み家には、ハンダゴテ、テスター、ラジオペンチ、オシロスコープさらにジャンクと呼ばれるおびただしい数の電子部品が山積していることが多い。 さらに、筆者は、2GHz超のネットワークアナライザを個人所有している者を発見したことがある。このネットワークアナライザは新品を購入したら500万円超である。一人は大学の研究員、一人はある高周波関連企業で管理職をされている方であった。 通常、ハンダゴテ、テスターそしてオシロスコープぐらいは一家に一台はあるが、彼らは、「自宅にネットワークアナライザもあるのが普通である。」
と信じている。

[言語]
多くは母国語を話す。データシートやマニュアルが英語で書かれているため、英語は読める者が多い。必ずしも英語が話せるわけではない。 HDLやC言語(注2)が流暢な者も多い。一見、これらデジタル系の言語に彼らが堪能なのは矛盾するようにも見えるが、システムオンチップ(SoC)などアナログとデジタルの統合が進行している現状では、生きていくためにごく自然なことと言える。
彼らがこれらの言語を使って、パソコンにぶつぶつと話しかける姿は極めてほほえましい光景であるが、分野外からは異様に感じられるようである。

[愛読書]
 「トランジスタ技術」「RFワールド」「無線と実験」といった雑誌は、彼らの愛読書である。但し、これらの雑誌は何年かすると記事が一巡するので定期購読をやめてしまう者も多い。まれに執筆者の側に回る者もいる。

[分類]
 アナログ系技術者とひとくくりで表現されることが多いが、いくつかに分類することが出来る。全てを網羅することができないが、いくつかを列記しておく。

・微小電圧電流系
センサーからの信号の扱いを得意とする。f(フェムト)、p(ピコ)あるいはn(ナノ)といった単位を口にすることが多い。

・高周波系
微小電圧電流系と異なり、M(メガ)、G(ギガ)あるいはT(テラ)といった単位の世界に生息する。携帯電話の送受信部は、彼らの業績によるところが多い。近年、テラヘルツ(THz)に応用分野が広がり、彼らにとって新しい生息地が出来つつある。ただの銅線であってもコンデンサやコイルに見える思考回路を持つ。これは、分布定数と呼ばれるものの一つであり、電気回路の中でも少し難易度が高い。彼らの中には、アマチュア無線の資格を持つ者も多い。先に掲げたネットワークアナライザを個人所有する者は高周波系に属している。 彼らもまたマイコンと接続することが多いので、微小電圧電流系と同様にデジタル系の素養を持つ。 なお、彼らは電波が聞こえたり見えたりする能力があると思われているが、これは誤りである。実際には、脳内にイメージされているに過ぎない。

・電力スイッチング系
電力をON/OFFする技術に長けており、彼らによって電源が小型される。ACアダプターやパソコンの電源などが軽量かつ小型になったのは彼らの功績である。
こうした技術は、真空技術においては高電圧電源の小型化技術として必須である。
高電圧電源のように、二次側が高電圧である場合、一次側でのインバーター設計は困難を極める。 過大なストレーキャパシティによる容量性の負荷に悩まされ、かつフライバック電圧に絶望する(注3)、その難行は表現の言葉もないほどである。 何よりも問題なのは、この分野に属する個体はとりわけ数が少なく、そのため参考にすべき教科書すら無いことである。彼らは、口伝や他社の回路図などから技術を吸収せざるを得ない場合が多い。速やかなノウハウの集大成が待たれる。
回路の一例
[写真:趣味の工作2]
[デジタル回路との接続]
現代において、アナログ回路の多くはデジタル回路との接続が必要になる。微小電圧電流系では最終的にマイコンやパソコンに接続して信号処理を行い、高周波系では携帯の信号処理はマイコンが担うのでこれらとの接続回路は高周波系のテリトリーである。電力スイッチング系においては、近年デジタル制御が主流となり、制御はマイコンで行う。そのため、彼らにとっては、デジタル回路のみならず、マイコンや C 言語は必須となりつつあるし、離散時間信号処理技術に関する理解も必要になる。
[アナログ回路技術者に必要な資質]
アナログ回路技術者に限らないが、旺盛な好奇心と考える力が必要である。電子回路に関する知識は後付けできるが、電磁気に関する知識は必須であるし一朝一夕では身に付かないので、学校、大学などで予め習得しておいたほうが良い。


*備考*
注1
アナログは時間、物理量として連続な信号であり、デジタルはその両方において離散的な信号である。故にデジタルはアナログの特殊なケースと言える。このことから類推できるように、アナログ回路技術者はデジタル回路技術者に転向することは比較的容易であるが、逆は難易度が高い。

注2
HDL:Hardware description language ハードウエア記述言語。デジタル回路を設計するためのプログラミング言語。入出力を式や文で記述すれば、デジタル回路を自動構築してくれる。良く使われるHDLとしては、VHDL と Verilog がある。これにより、学生でもオリジナルCPUの製作が可能になった。 パソコンのCPU、携帯電話のデジタル回路はこの言語で設計されている。
C 言語:代表的なコンピュータプログラミング言語。マイコンレベルの開発では標準的でありこの言語さえ習得しておけば何とかなる。

注3
少し知識のある者は、フライバック電圧はダイオードでクランプすれば良いと考えるかもしれない。しかし、クランプすればトランスその他の部品にその電流が流れることを考慮すべきである。それによって生じる二次的な現象は発熱や効率の悪化を招き、装置そのものを破壊しかねない。

おふざけで書いていますが、アナログ技術者の減少は極めて深刻です。
詳細は、「”アナログ回路技術者” 育成」といったキーワードでググってみていただくと深刻さが少しご理解いただけるかと思います。
(編集子ss)
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2014.03.20[ おじさんのバスケットボール ]
技術部のJです。
私は週末に趣味のバスケットボールを楽しんでいます。
学生時代から約24年間続けている趣味で現在も毎週のように体育館に通っています。いわゆる草バスケチームではありますが、それなりに一生懸命やってます。
あと数年で40歳を迎える私ですがチームには10代の選手も在籍しており、体力的にはついて行くのがやっとの状態です。 引退を考えながらも辞めることかできないのは、バスケットボールが好きだからなのは勿論ですが、練習後に仲間と飲むビールが美味しいからでしょうか?

そんな週末を過ごしていますが、週が明ければまた本業が待っています。
月曜日には体は少々疲労していますが、心はすっかりリフレッシュされます。 やはりONとOFFの切り替えは大事なんだなと実感します。(私としてはどちらもONのつもりですが…)
そしてしっかりリフレッシュされた心で月曜日からの本業に勤めてまいります。

(技術部電気系 J)
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2014.03.14[ CQ(チョロQ)との出会い ]
技術部のKと申します。
それは今から14年前、1999年の夏ごろ、友人に誘われて模型店に行った時の事です。
友人は、店に入るとすぐに購入目的だった「CQ(チョロQ)」を手に取り、うれしそうな顔で私に話しかけてきました。
「これ凄いでしょう、Kさんも買った方がいいですよ・・・」と。私はあまり興味がなく、「そう?」と言って、結局購入はしませんでした。
それから一週間過ぎた時、たまたまネットで「CQ特集」があり、覗いてみると、数多くの購入者がそのCQについていろいろと語っていました。 私はその内容を読んでいくうちに、のめり込んでいく自分の存在に気づき、ついに一個だけ購入する事にしました。 購入したCQを良く観ると、その繊細なデザイン、独特な形状・・・・友人が夢中になる気持ちが分かったような気がします。
それからというもの、気に入った物は購入し続けて、北は北海道、南は沖縄と全国のいろいろなCQを集め、気づくと約1500個。 最近では欲しい物だけ購入して、物欲を抑えています。

CQが誕生して30年以上経ちますが、まだまだ根強い人気です。
私は微力ながら、ものづくりに携わっていますが、CQに負けないぐらいこれからも、長く愛される商品作りを目指していこうと思っております。

参考:「CQ(チョロQ) Wikipedia」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%ADQ

(技術部機械系 K)
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2014.02.21[ ハイテクの電子レンジ? ]
開発部のMといいます。
昨年末、長年使っていた電子レンジが、火花と煙を吐くようになり、新しい物に買い換えたのですが、 家電製品に関して浦島状態だった自分に衝撃的だったのは、買ってきた新しいオーブンレンジの庫内に、ターンテーブルがなかったことでした。
これは、マイクロ波を均一に照射することが出来る電子レンジか?いつのまにこんな高度な製品に進化していたんだ。これこそハイテクだね! と目を輝かせたのですが、後日、社内でその話をしたら、
「(食品を乗せる部分の)下にアンテナがあって、それがクルクルまわってるんだよ」 と明朗な回答をいただきました。
別にハイテクじゃありませんでした。
(※乱反射で均一にするタイプもあるみたいですね →現代家電の基礎用語 http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/word/2008/09/10/2876.html )

ところで、電子レンジでは、雪(氷)をチンしても溶かすことが出来ないことを、 2月の大雪の際に経験された方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
氷は分子が結晶につながれて、動きが遅く、(電子レンジで照射される)マイクロ波をスルーしてしまうため、加熱出来ないのですが、 もっと周波数が低いものなら、加熱出来るそうです。ただし、溶けた水はその周波数では加熱出来ません。
ということは、13.56MHzの高周波で氷を溶かし、同時に2.45GHzのマイクロ波で溶けた水を加熱すれば、 氷からお湯を沸かす装置が作れるというわけです!わあすごいですね!
ご興味がありましたら、どうぞ弊社営業までご連絡ください。
(※そんなもの作らなくても、電子レンジで、氷に水を混ぜてチンすれば済む話です)

(開発部 M)
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2014.02.21[ 総務部 美肌の秘訣 ]
初めまして、総務部Kと申します。
冬と言えば「炬燵にみかん」。
さすがに会社に炬燵はありませんがみかんは技術部Tさんのおかげでよく食べています。 というのも総務の子がTさんの席辺りに行くと人数分を気前よく渡してくれるんです! 別の子が行くとまた人数分・・お陰様でビタミン摂取には事欠きません。
総務部女子の美容と健康に一役買っているTさん、いつもありがとうございます。

みかんといえば、愛媛県の都市伝説「蛇口からみかんジュース」が2月21日・22日の2日間、 名駅(名古屋市中村区)に登場するようです。
無料なので近くにお越しの方は体験してみてはいかがでしょうか。

[参照]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140220-00000061-minkei-l23

(総務部 K)
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2014.02.14[ チョコレートで出来たMJ ]
今日2月14日はバレンタインデー。
年に一度の、女子から男子に告白できる日。 もあるけど、一年でチョコレートが一番売れる日でもあるかな。 一箱300円もあれば、一粒1000円の物までいろいろ。

そう言えば、アイドルグループAのMJがショコラティエの役をしているドラマでオープニングのタイトルロール中、そのMJを掌サイズに小さくした形のチョコレートが出てくるんだけど、 女子達から「MJの形をしたチョコレート、カワイイ!買ってみたい!」って声が多数つぶやいてあるらしい。だよね。このオバさんの私でさえ欲しくなりましたよ。
ところで、その人型立体チョコレートはどうやって造ってあるか。足下からどんどん出来上がっていく様子からして、あれはきっと3Dプリンターに違いない。 先日ラジオで、人の形をしたチョコレートが造れる3Dプリンターが発売されたと言っていたし。流石、トレンドに敏感なTV業界、取り込むのが早い。 確かにナノテク展でも3Dプリンターの前には人集りが出来ていて、とても近寄れなかった。技術的なことはよく分からないけど、 コンピューター上で作った3Dデータを設計図として液状の樹脂(今回はチョコレート)をどんどん積み重ねて立体にしていく工程は、 例えば鋳物のように「型に流して形を造る」とは違い、粘土細工のように「何も無いところから造り出していく」という逆の発想がなかなか素晴らしい。
以前から建設会社などで使用されるような高価な物はあったらしいが、S先生の情報だと昨今ではかなり小型化&安価(30000円台~)な物も発売されているそうな。 ならば、弊社で創る真空装置の複雑な部分や高価な部分を、まずは手軽な方の3Dプリンターで試してみるっていうのはどうかしら。
もうすぐ、一家に一台3Dプリンター!の時代が来るか?
もしそうなったら、次はMJの3Dデータが欲しくなる・・・

以上、
数十年前、一度だけ手作りチョコで頑張ったことのある女子Aでした。

[関連情報]
3万円台の3Dプリンターを売っているところ。
ポリ乳酸という環境にやさしい樹脂で造形できるらしいです。
http://makibox.jp/ 3Dプリンターを体験できるカフェ:女の子でも入りやすいかも、
http://tokyo.fabcafe.com/
(いずれも、当社とは無関係です。念のため申し添えます。)
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2014.02.10[ アリオス雪かき隊 ]
先週末、関東は20年ぶりという大雪に見舞われました。
降雪当日は、東京都昭島市にあるアリオスも大変な吹雪だったようです。 北海道出身の社員が、「まるで北海道のようだった」と証言してしまう程だったようです。
2/8社屋
[2/8 社屋の駐車場様子]

そして本日は早速、雪かきを行いました。
雪かき中
[2/10 朝礼後の雪かき]

スコップが十分な数ありませんので、廃材で雪かきをしている社員もいます。
皆様お疲れ様でした。
実は、総務部チームも、僅かながら雪かきに参加しました。 始業前に行っている真空勉強会を急遽中止とし、代わりに雪かきを行ったのです。 ほとんど雪かきをする機会もないので、随分悪戦苦闘してしまいました。

10日現在、社屋の前の道路には雪が残り、道路の一部が凍結しております。
弊社にいらっしゃる際は、どうぞお気を付け下さい。

(総務部 web担当A)
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2014.02.07[ ラジオ少年と真空管 ]
弊社の会社案内には、電離真空計ゲージ球を使った真空管アンプが紹介されています。
これは、3極型のゲージ球が3極型真空管とほぼ同じ構造で、電力増幅に使えると思われた事と、たまたま副標準電離真空計VS-1Aが複数残っていたため、少々遊び気分で真空管アンプを試作してみたものです。試作は成功し真空管ならではのやわらかい音を出す事が出来ました。 筆者がエレクトロニクスに興味を持ったきっかけもまた真空管でした。
実家は農家でしたが、父が趣味でラジオなどを作っていたようで、子供の頃家に真空管や半田コテ、テスターなどが有りました。 父に何か手ほどきを受けた記憶は全く有りませんが、小学5~6年生頃にはラジオを組み立てたりしていました。

昨年実家の倉庫を片付けていたら、中学生の頃に作った真空管アンプが出て来ました。 さすがにコンデンサなどの傷みが激しく、動かせる状態ではありませんでしたが、懐かしさともしかしたら復旧出来るかも知れないと思い、持ち帰って来ました。(写真下)
ラジオ少年と真空管
忙しくて、まだ手つかず状態ですが、 近い内に修理をして動作させてみたいと思っています。上手く行きましたらまた報告をしたいと思います。
このアンプは、6GA4と言う東芝製の3極管をプッシュプル動作させている物ですが、この真空管は、今となってはほとんど手に入らないようです。 真空管アンプは、淡い灯りとやわらかい音で最近人気が上がっており、多数の完成品やキットが売られています。

デジタル全盛時代ですが、アナログの良さを再認識してみてはいかがでしょうか。 真空管が時代を超えて生き残った理由は幾つか有ると思いますが、筆者はギターアンプがその一翼を担ったのではないかと考えています。 エレキギター用のアンプは、現在でも有名メーカー品の多くが真空管式です。理由は色々有ると思いますが、伸びやかでつややかな音を出せる点が、愛されている要因ではないでしょうか。
真空管が真空技術を発展させ、半導体も真空技術により支えられてきました。
思えば、10代の頃に真空管の回路作りに夢中になっていたラジオ少年は、50代になった今も同様に真空の仕事をしていて大して進歩もしていない自分にガクゼンとすると共に、長い間好きな事を仕事にさせてもらえた事に感謝するばかりです。

(有屋田 修)
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2014.01.31[ 「鉄腕アトム」の世界 ]
技術部のAです。
幼い頃から学研(当時は学習研究社でした。)の「科学」にふれ、ブルーバックスを読みあさり、ハヤカワ文庫のSFの世界に浸っていた文学少年(?)は、やはり「鉄腕アトム」の世界が憧れでした。 それが嵩じてでしょうか、「鉄腕アトム」の世界を具現化する仕事に携わるようになりました。

様々な仕事を経験させて頂いた中で、特に大事と思ったのは「為せば成る」です。想い続けて、少しずつでも進むことがとても大切であると感じました。
例えば、「風の谷のナウシカ」が公開され、スーパーマリオブラザーズが大ヒットした80年代半ば。ハイビジョンでさえ、未だ遠い先の話だと思っていました。 2000年には、自宅で映画画質の映像が見られるようにするのだと言われ、最初は半信半疑だったものが、いつのまにかその渦に巻き込まれ、仕事をしていくうちに、気付くとその「夢」は実現していました。

私が仕事を始めた頃も、ダイヤモンド関連技術で、ある大学と共同研究の話が持ち上がりましたが、余りにハードルが高すぎお蔵入りとなってしましました。
しかし、それから30余年。弊社でも、CVD装置でダイヤモンド基板を合成させることに成功しました。先日のナノテク展において、小さいながらも展示させて頂いた品です。
今後もまだ見ていない「鉄腕アトム」の世界を見るために、今後も様々なプロセスに関わっていきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

(技術部機械系 A)
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2014.01.24[ アリオス社内部 ]
営業のOです。
アリオスでは日々の業務から離れ休日にリフレッシュのため部活動として、スキー部、野球部、サッカー部、キャンプ部等、有志による社内部が結成されています(非公認)。
筆者も色々と参加しておりますが、今の時期といえばやはりスキー部です。
先日も個人活動としてですが、車山高原へ行ってきました。 車山高原の頂上はパノラマ景観が非常にすばらしく、雪で覆われた白樺湖もまた趣があります。 また当日は前夜に雪が降り積もり、昼間は快晴という最高のコンディション。 ふかふかの雪ですが、適度に地盤が固くなっており非常に滑りやすく楽しむことができました。
今後もスキー部の活動にいそしみ、他の部員にひけをとらないよう、日々努力していくとともに、リフレッシュ後の通常業務に励む所存です。

スキー部

さて、来週はいよいよnanotech展が開催されます。
最先端の技術展示を目で見て、肌で感じることができるかと思いますので、ぜひ足をお運び頂ければと思います。
その際に、弊社ブースまでお立ち寄り頂ければ幸いです。
弊社ブースは小間番号:6F-18となります。よろしくお願い致します。

(スキー部のエース)
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2014.01.17[ ほうき星を探して ]
営業のYと申します。
弊社では、JAXA 様や国立天文台様のお仕事も手伝わせて頂いておりますが、宇宙への関心は、個人的興味としても尽きないものがあります。
昨年末は、世紀の大彗星になるのではないかと噂されていたアイソン彗星が、太陽へ近づいた際に燃え尽きるという大波乱がありました。 もし、生き残って太陽を通過していれば、今頃は北の夜空を飾る一大イベントになっていたかと思うと、残念でなりません。 今年は、現在のところ、肉眼で見える彗星は出現しそうにないですが、ちょっとおもしろい彗星がありますのでご紹介したいと思います。

サイディング・スプリング彗星( C/2013 A1)という昨年発見された彗星は、発見当時、火星への衝突軌道になっているとのことで関係者ではずいぶん話題になったようです。 その後の調査で衝突の可能性はほぼ無くなったようですが、火星表面から10万kmと、宇宙的に考えれば破片ぐらいは落としていきそうな至近距離を通過するようです。 この彗星は、地球上からは、今年の8月に最大8等星で見えると予想されます。 人類は未だ火星へ到達していませんが、先に旅をしてきた先輩の姿を観測されてみてはいかがでしょうか。
まだまだ、寒い時期が続きます。皆様におかれましては、体調を崩さぬようお気をつけください。

参考ページ
NASA発表のサイディング・スプリング彗星の詳細データ
http://ssd.jpl.nasa.gov/sbdb.cgi?sstr=c%2F2013%20a1

また、弊社webサイト資料館に、彗星で発生しているプラズマについて、少しだけですが解説記事があります。
http://www.arios.co.jp/library/p9.html

(営業技術部 Y)
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2014.01.10[ 新年のご挨拶 (代表取締役 有屋田修)]

明けましておめでとうございます。
ARIOSの仕事納めは、大掃除の後社員全員が集まり簡単な打ち上げをします。そこでARIOS社内十大ニュースを発表するのが恒例ですが、内容はあくまで社長の独断と偏見です。 昨年は、経営的には大変厳しい年でしたので暗いニュースばかりになるかと思いましたが、 新社屋の完成を祝ったり、新入社員が入社したり、社員に子供が生まれたり、 補助金に採択されたりと、 (→研究成果最適展開支援事業「A-STEP」) 思い返せば明るいニュースの方が多くなりました。
今年も明るいニュースが多くなるように頑張りたいと思います。

今年最初のイベントは1月29日から31日まで開催される ナノテク展です。
このナノテク展では、ダイヤモンド合成に関する展示を中心に新製品のイオンビームスパッタ装置などを展示します。 装置だけではなく実際に当社のCVD装置で合成したダイヤモンド基板を展示します。 今年も幾つかの展示会に出展し新製品を発表したいと考えていますので、宜しくお願い致します。

ナノテク展 ご来場お待ちしています。
ダイヤモンド合成用CVD装置(900Wハイパワーシステム) ダイヤモンド合成用CVD装置(900Wハイパワーシステム) 左:小型マイクロ波イオン源 EMIS-111Q
(左,中央:ダイヤモンド合成用CVD装置(900Wハイパワーシステム)
右:小型マイクロ波イオン源 EMIS-111Q)

春には、また新入社員を迎えます。
採用内定を出すまでには多くの学生さんに応募を頂き、大変有り難うございました。 今年も採用を計画していますので、ものづくりに興味のある学生さんには、ぜひ応募頂きたいと思います。 (→採用情報はこちらからどうぞ)

さて、話は変わりますが、長年ものづくりをして来た経験から、最近ものづくりの環境が大きく変化していると感じています。 ネット通販などにより部品が集めやすくなり便利になった部分も有りますが、以前は手に入った特殊な物が製造中止になるなど、手に入りにくくなっています。 部品を探すのはもっぱらネット中心という人も多いようですが、ネットだけに頼っていてよいのか疑問に思うこともあります。 ネット上には無いが素晴らしいモノづくりをしている小さい会社も依然として数多く有りますので、より良いものを作るにはネット以外の方法でも探す努力が必要なのだと思います。
昨年は、昔良く通った秋葉原のラジオストアーも閉鎖されましたが、手に取って確かめてから購入できる点が最高でした。誠に寂しい限りですが、時代が変わって来ていると感じています。

当社は、時代に取り残されないように、今年も「真に先端技術の世界で通用する小企業」を目標に社員一同全力を尽くして参ります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

(代表取締役 有屋田 修)